カメラメーカーが収益基盤の強化のみならず、事業の存続をもかけた変革を迫られている。カメラ機能を搭載したスマートフォン(高機能携帯電話)にコンパクトタイプのデジタルカメラの需要を侵食され、メーカーによってはミラーレス一眼も期待ほどは伸びていないためだ。オリンパスや富士フイルムはモデル数の削減に乗り出す一方、ソニーは新たなコンセプトのカメラで、スマホとの共存も模索する。スマホのカメラ機能は新製品が投入されるたびに高度化しており、カメラメーカーの事業規模のさらなる縮小や撤退も現実味を帯び始めている。(フジサンケイビジネスアイ) ◆共存狙うソニー新作 「スマートフォン向けに作り込んだ。(高画質コンパクトデジカメの)『RX100マークII』と同じ性能になる」 世界最大級の家電見本市「IFA」の開幕を控え、ドイツの首都ベルリンで4日に開いた発表会で、ソニーの平井一夫社長は新開発のレンズ型カメラ「QXシ