戦後の復興期、クジラカツなどの露店が立ち並ぶ闇市だった横浜・野毛地区で、飲食店30店が独自のクジラ料理を提供、クジラ料理を名物にする街おこし「野毛くじら横町」が今月1日から始まった。 20日間が経過して、クジラ料理を目当てに訪れる飲食客らが増えているといい、野毛飲食業協同組合は「横浜開港・野毛開町150周年を盛り上げたい」と意気込んでいる。 同地区は戦後、米国の進駐軍の接収を免れて、米軍から流出したクジラ肉の料理を販売する露店が立ち並び、「くじら横町」とも呼ばれたが、商業捕鯨禁止後、クジラ料理は廃れていた。開港150年を前にした昨年夏、料理人たちが集まっった際、「かつて名物だったクジラを使った新メニューの開発を」との声が出て、取り組みが始まった。 調査捕鯨で捕獲された鮮度の良いクジラ肉を一括して仕入れるルートを組合で確保。約8か月かけ、組合加盟30店がそれぞれ「鯨のすき焼き」「鯨のユッケ」