ゲーツ米国防長官が、多忙な中20〜21日の間来日する。いわずと知れた日米間の“とげ”になっている「普天間基地移設」「インド洋給油撤退」問題などの協議のためである。 “史上最低”といわれる防衛大臣と会談した長官は、おそらく失望して帰ることになるのだろうが、岡田外相、鳩山首相と協議してどんな感触を得るのか、これまた希望が持てないから、日米関係は最悪の状態になる予感がする。 国内問題でも、八つ場ダム問題で、1都5県の知事たちが、前原国交大臣の原理主義的強行策に反旗を翻した。50年間、犠牲になってきたのは「国民」である。政治のいい加減さが浮き彫りになった感があるが、60億以上の人類が生息する「国際間」の諸問題は、それにも勝る危機を国民に押し付けかねない。 そんな危機感などさらさら感じられない首相ご夫妻には、ファッションショーや、国際映画祭などに「有名人気取り」で参加している暇はないと思うのだが、そ