Volta世代GPUにあわせて進化した「CUDA 9」の改良点とは? Tensor Coreへの対応やプログラミングモデルの拡張が鍵に ライター:西川善司 GTC 2017で大々的に発表された,NVIDIAの次世代アーキテクチャ「Volta」。そのVoltaを採用するGPU「GV100」のアーキテクチャについては,筆者による解説記事で詳しく説明しているが,その中で「Volta世代GPUに対応した新しいCUDA」として発表されたのが「CUDA 9」である。 このCUDA 9について詳しく解説するセッション「CUDA 9 and Beyond」が,北米時間2017年5月10日に行われた。セッションを担当したのは,「Mr.CUDA」の異名を持つMark Harris氏だ。CUDAの改良点だけでなく,Volta世代GPUのアーキテクチャに対する理解を深める内容のセッションをかいつまんでレポートしよ
[GTC 2017]安全が保証される理想郷,それとも総監視社会? NVIDIAのAI技術「Metropolis」はSF映画的な人物認識技術を現実世界にもたらす ライター:西川善司 北米時間2017年5月9日,GTC 2017の会期2日めを迎え,展示会場がオープンとなった。 GTC 2017におけるNVIDIAブースは,ディープラーニング(Deep Learning,深層学習)などの機械学習型AI関連の展示ブースと,従来からのGPUの仕事であるグラフィックス関連のブースとに分かれた展示を行っていた。本稿ではAI関連の展示内容をレポートしたい。 GTC 2017における,NVIDIAの機械学習型AI関連展示ブース。自動運転関連の展示も多かった あらかじめお伝えしておくと,本稿でお伝えする内容は,ゲームとは基本的に無関係なものである。ただ,機械学習型AIの活用や効能が,SF映画で描かれてきた表現
[GTC 2017]NVIDIA,VR向けの新しい視線追跡型レンダリング技術「Foveated Reconstruction」を発表 ライター:西川善司 GTC 2017に合わせて,NVIDIA ResearchのDavid Luebke氏が,新たな視線追跡型レンダリング技術「Foveated Reconstruction」(フォヴィエイテッドリコンストラクション)を発表。NVIDIAのグラフィックス技術関連展示ブースには,その体験コーナーがあった。 NVIDIAのグラフィックス技術展示ブースにあったFoveated Reconstructionコーナー。サブタイトルには「Denoising Techniques For Foveated Rendering」(フォヴィエイテッドレンダリングにおけるノイズ除去技術)とあった 注視したところから視界外周にかけてライティングやシェーディングの密
[GTC 2017]NVIDIA,Volta世代の数値演算アクセラレータ「Tesla V100」を発表。815平方mmのダイサイズに5120基のCUDA Coreを集積 ライター:米田 聡 北米時間2017年5月10日,NVIDIAの総帥であるJensen(Jen-Hsun) Huang(ジェンスン・フアン)氏は,GTC 2017の基調講演で,新世代GPUアーキテクチャ「Volta」ベースとなる数値演算アクセラレータ「Tesla V100」を発表した。 Huang氏が披露したTesla V100 Huang氏が明らかにしたところによると,Tesla V100のGPUはTSMCの12nmプロセス技術を採用して製造され,815mm2のダイサイズに210億トランジスタを集積。CUDA Core数は5120基に達するとのことだ。Pascal世代の最上位GPUである「GP100」だとダイサイズが61
西川善司の3DGE:GTC 2016の基調講演でNVIDIA CEOが語った5つのテーマと,そこから見えるNVIDIAの現状と将来 ライター:西川善司 Jen-Hsun Huang氏(Co-Founder, President and CEO, NVIDIA) 「GPU Technology Conference」(以下,GTC)の恒例行事となっているNVIDIA社長兼CEOのJen-Hsun Huang氏による基調講演は,単にGTCのテーマを語るだけでなく,NVIDIAの短〜中期的な戦略や展望が読み取れる点で,毎年興味深いものとなっている。イベントの性格上,ゲームグラフィックスの未来に直結する話はあまり出ないのだが,NVIDIAとGPUが,今後どういう方向に向かって進んでいくかがうかがえるのだ。 そこで本講では,GTC 2016基調講演でHuang氏が語った5つのテーマごとに,それぞれの
NVIDIA,新しいフラグシップGPU「GeForce GTX TITAN X」を正式発表。価格は999ドル 編集部:小西利明 北米時間2015年3月17日,NVIDIAは,Maxwellアーキテクチャを採用する新型GPU「GeForce GTX TITAN X」(以下,GTX TITAN X)を正式発表した。 これは,米サンノゼで開幕したGPU技術会議「GPU Technology Conference 2015」(GTC 2015)の基調講演で,NVIDIAのJen-Hsun Huang(ジェンスン・フアン)社長兼CEOによってアナウンスされたもの。氏によれば,トランジスタ数は約80億で,3072基のCUDA Coreを集積。容量12GBのグラフィックスメモリを組み合わせ,7TFLOPSの単精度浮動小数点演算性能を持つという。 価格は999ドルとのことだ。 また,Maxwellアーキテ
[GTC 2014]職人芸集団のPixar,NVIDIAのGPUとゲームグラフィックス技術でCG制作環境のリアルタイム化を目指す ライター:西川善司 GPU技術者会議「GPU Technology Conference 2014」(以下,GTC 2014)では,CGアニメーションスタジオの大手として名高いPixar Animation Studios(ピクサー・アニメーション・スタジオ,以下,Pixar)による基調講演が行われた。 Pixarといえば,「トイストーリー」に代表されるCGアニメ作品を世に送り出している名門スタジオ。同社がCGの超エキスパートであることは誰もが認めるところだろうが,「PixarはGPUのエキスパートではなかった」と聞けば,驚く人も多いのではないだろうか。 Dirk Van Gelder氏(Engineering Lead, Pixar) そんなPixarも現在で
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