シャッフル 夫のジムや2人の娘と幸せに暮らしていたリンダ。 ある日、彼女の元にジムが交通事故で死んだという 衝撃の知らせが届く。 「運命を変えようと奮闘するのが 遅すぎたと思う人は多いと思う」 夫が交通事故で死ぬという事実を 突きつけられた女性が 順番を並び替えられた1週間の中で 運命を変えようともがく姿を描く タイムトラベルを扱っている物語は まずそれが事実であるか？ それとも本人の妄想であるか？のきっかけを 矛盾という形で提示してくる 出し惜しみされるものだが この映画は冒頭にすぐソレがある その矛盾が、タイムパラドックスの発生を示唆する もう一箇所それらしい場面がある リンダが夫の事故現場でみる幻想に 事故の瞬間が含まれている だがそれよりも 映画の原題が「PREMONITION」といい その意味が予知とか虫の知らせで タイトルでネタバレしている その為に、「シャッフル」という 邦題

劇場版 空の境界 ～第四章 伽藍の洞～ 不慮の事故から二年。 意識を取り戻した両儀式は 異形の力「直死の魔眼」を得ていた。 「両目を潰そうとする式だったが 死の線もコツをつかんで克服する」 事故でもう一人の人格 「織」を失った式 その喪失感と死の感触で弱った 彼女の肉体を狙って押し寄せる 器を求める霊体たち 黒桐幹也から式のことを聞いた 蒼崎橙子が彼女と初対面するが 「可憐だね」という台詞が 皮肉に聞こえるほど 式の頑固な性格に手を焼く 前作までと違って 初登場の人がいないので わりと寂しいものになっているが 黒桐幹也が最後まで 両儀式に対面せず 蒼崎橙子と両儀式の２人で 展開するクールな物語になっている 男性人格の「織」と違って 肉体に対する執着が薄い 女性人格の「式」は 不思議な存在に思える 精神が永遠に存在するなら 時間に限りがある肉体に 生の実感をみいだすもの その大切な肉体に 「

チェンジリング 1928年。ロサンゼルスの郊外で息子・ウォルターと 幸せな毎日を送る、シングル・マザーのクリスティン。 ある日、家で留守番をしていたウォルターが失踪する。 「８０年近く前の事件であることから 映画の登場人物は全員実名」 誘拐された息子の生還を祈る 母親の闘いを描くサスペンスドラマ 米国で実際にあった ゴードン・ノースコット事件を元にした実話を クリント・イーストウッドが映画化した 平凡な主婦役のアンジェリーナ・ジョリー ここまでカヨワイ彼女を観れるだけでも この映画の価値は高い、とにかく泣く 5ヵ月後、警察に保護され 彼女の前に戻ったのは 最愛のウォルターではなかった ここから事件の雲行きが怪しくなる この少年は、息子だとウソを尽くし 母親の必死の訴えにも 警察は取り合おうとしない 時代背景を言えば理解してもらえると思うが この時代の警察は、汚職まみれで腐敗してきっており

呪怨 ザ・グラッジ3 一家惨殺事件が起きたシカゴで、 事件の生き残りの小学生ジェイクが、 精神病院の密室で謎の惨死を遂げる。 「『ソウ』シリーズのアマンダが ドクター役で登場し、伽耶子と対峙する」 日本映画『呪怨』のハリウッド・リメイク作品 伽耶子の妹ナオコが登場し、伽耶子、 俊雄の役者も変更された。 日本版『呪怨』とは異なるストーリー展開となる。 劇場公開されず、ＤＶＤスルーとなって ひっそりと日本に帰って来た呪怨 監督がトビー・ウィルキンスという外国人に 変わったことで、全二作とは味が変わっている 何というか、伽耶子のわびさびが失われた。 質素で静かな恐怖が持ち味だったが アメリカナイズされた、力技が炸裂し スプラッタという、このシリーズにはありえない そんな要素も取り入れられている。 それとタメのタイミングも 完全に変わっているので、前作までの イメージで期待すると、痛い目にあう そ

アフタースクール 中学校で教師をしている神野は 産気づいた親友の妻を病院まで送りとどけた。 翌日、同級生だという探偵が訪ねてくる。 「教師の大泉洋は違和感ゼロ こんな先生が学生時代に一人はいた」 大泉洋、佐々木蔵之介、堺雅人ら 人気・実力を兼ね揃えたキャスト 探偵を狂言回し的に配置することを 踏襲しながらも、時間軸を少しずつずらしながら パズルを解く痛快なストーリーをみせる ミスリードというもので この作品は３度のどんでん返しを みせる極めて精密な脚本になっている 神野＝大泉を中心とみせながら 本当は、探偵の島崎＝佐々木が軸であって 唯一ブレない存在となっているが それぐらいなら、よくある展開とも言える だが、神野の正体が 教師→偽り→真実と変貌することで 観ているものは３度も驚かせられる これだけの本格的な謎解きは 推理もので主役級の職業が演じるべきだが 教師という存在がまた観客を欺く

鴨川ホルモー 二浪して京大生になった安倍は 「青竜会」という謎のサークルから コンパに誘われる。 「主役の山田 孝之は肉体だけなら、 一番強そうにみえるが、オニは駄目だった」 TVドラマ「鹿男あをによし」の 万城目学のデビュー小説が映画化。 京大「青竜会」という怪しげなサークルに 入ってしまった主人公が、 鼻が美しい美女を狙いつつ謎の競技 「ホルモー」にハマっていく青春ドラマ。 第１回沖縄国際映画祭において 長編映画部門大賞 『ゴールデンシーサー賞』を受賞した。 栗山千明の「凡ちゃん」ネタで クスクスと笑えるなら人なら、 最後まで楽しめる作品だと思う 大木凡人のあの写真は卑怯だ 青春ものとしては、キャンパスライフの一部、 サークル活動だけに焦点が行き過ぎて、 その他があさ過ぎるのが目につく 将来の為に、勉学や就職も重要なことで 悩める要素はいっぱいあるはずだが、 どの登場人物にもそれは感じ

ヘルボーイ／ゴールデン・アーミー 極秘機関のエージェントのヘルボーイは 恋人のリズや水棲人のエイブと共に 怪事件の捜査にあたっていた。 「彼女の突然の豹変に考えられる理由は うわきと？？？ぐらいかな！。」 鬼のような外見で口は悪いが 実は人情家で熱いハートを持つという 個性的な主人公・ヘルボーイと仲間たちが 人類からの地上奪還を目論む 魔界の王子と戦う姿を描く 独特のデザインをもつ ギレルモ・デル・トロ監督の クリーチャーたちは 今回も元気に動き回っていた ギレルモのデザインは アニメや漫画の二次元モノを 三次元で再現するもので 通常は動きやすさや 視認性を重視して変更するものだが ギレルモはそんなことを気にしない しかも、ＣＧ以外にも 着ぐるみが多いのが特徴で そこが評価されている 人物が殴られたりして 吹っ飛ばされるところは 漫画などの影響もあるのだろう 今回はコメディ要素ありの エン

劇場版 空の境界 ～第七章 殺人考察（後）～ ４年ぶりに繰り返される通り魔殺人。 黒桐幹也は両儀式の関与を疑い、 調査に乗り出すが、意外な人物が浮かび上がる。 「「殺人」と「殺戮」の違い。両儀式の痛みが 涙と共に、いずれにブレるかが注目」 2007年に製作された映画作品 「劇場版 空の境界／第二章 殺人考察（前）」の 後編にあたる作品で 両儀式が事故によって男性人格の「織」を 失った、夜の一件のすべてが明らかになり 女性人格の「式」よりも 「織」のほうが幹也をより意識していた ことがより悲しみを生む この作品はもう、２人のラブストーリーで 同じ部屋の同じベットに眠りながらも、 抱き合うことがない微妙な関係こそ ２人の心の中の埋められない溝であり このあとのすれ違いなどの、もどかしさも 陰惨な描写のシーンとのコントラストが 最大の特徴として描かれている 殺人の衝動が止められないことの 苦しみ

ラーメンガール 恋人イーサンを追いかけて、 東京にやってきたアビー。 しかしイーサンにあっさり捨てられる。 「主演のブリタニー・マーフィーの、 突然死のニュースには驚きました。」 アメリカからやってきた若い娘が、 ラーメン屋の修行を通して 日本に親しんでいく人情ドラマ 西田敏行演じるラーメン屋の ガンゴ親父ことマエズミと ブリタニー・マーフィーが演じるアビーが どのように交流するかが注目だろうが、 この２人、お互いの言葉が全く理解不能。 マエズミも一生懸命に、英語を使うが 和製英語並みの一般レベルで アビーにいたっては本の辞書片手で、 電子辞書ですら無い。 ここがまずこの映画の奇妙な点なのだが、 これが必要だと言うわけでもなく アビーの日本人の恋人は、しっかりと 英語を話せるので、 先生の価値が低すぎとツッコミたくなった。 やっぱり修行だと、言葉で互いを 理解できないと難しい。 ドリフのコ

魔法にかけられて アンダレーシアで動物たちと暮らす 美しい姫ジゼルは 運命の人と結婚する事を夢見ていた。 主役のジゼル姫は 久しぶりのディズニープリンセスで 実写でスクリーンに登場する 映画はセルアニメから始まるが しばらくすると実写に切り替わる 世界中にファンがいる ディズニーともなると 当然アニメと実写の姿の違いに 違和感を感じるものだが この映画はセルフパロディで 現代のニューヨークに現れた彼らは 変態、変人、扱いなのに驚かされる 特にジゼルがニューヨークで 友達になる動物たちは ゴキブリやらネズミやらで 正直いって気持が悪い その自虐的な展開に 冒頭のアニメがすぐに吹き飛ぶ それでも肝であるディズニー ファンタジーはいささかも 色あせてはいないのが面白かった 途中に挟まれる ミュージカル場面がそうで あんな感じはなかなかだせない ジゼルの友人のリスは ニューヨークでは 人間の言葉を

X－ファイル：真実を求めて 医学博士スカリーのもとにＦＢＩが訪ねてきた。 彼女しか居場所を知らない元ＦＢＩ捜査官モルダーに ある事件への協力を求めてきたのだ。 「容疑者に偶然でくわすモルダー 作品中一番の超常現象だった」 現在の海外ドラマブームの礎を築いた スーパーナチュラルドラマ「X-ファイル」が 放送終了から６年の時を経てスクリーンに帰ってきた 協力者であり怪しげな存在でもある 透視能力神父のジョーと関わりながら 異常な事件の謎に迫っていく モルダーとスカリーのコンビは変わらないが 現在恋仲であり、同棲生活を送る二人 ＦＢＩ捜査官ではもうないが カトリック病院で医者として順調なスカリーとは違って モルダーは、ＦＢＩとのゴタゴタから 現在引きこもりの髭面で登場する 女性ＦＢＩ捜査官の失踪事件の捜査に 協力することで社会復帰を目指すモルダー テレビシリーズのファンならずとも気になる 妹の失

ワン・ミス・コール 女子大生ベスは数日のあいだに 二人の友人の怪死を目撃する 彼らは、留守電に残された自らの断末魔を聞いていた 「ボケないデーブ・スペクター ＡＤ的な役では老けすぎかも」 2004年に日本で劇場公開され TVシリーズや続編を生み出した『着信アリ』 全ての面でパワーアップを果たした 最強のハリウッド・バージョンとして登場した 『着信アリ』は みじかな携帯電話をキーとして ホラーには縁遠い若者を みじかな場所を舞台にして 取り込むことに成功した和製ホラー 電源を切ったり 解約したり 破壊してもつきまとわれる 痛い系の怨霊さんだった 物語の展開やテーマ性はオリジナル版を尊重しつつ 恐ろしい怨念が生まれた背景とラストに脚色が加わり エンタテインメントな作品に仕上がっているが 米国版は着信を受けると 街なかで不気味なバケモノの幻覚を 見るようになる新しい設定がある 冒頭の病院のシーン

モンゴル １２世紀、部族間の争いが絶えないモンゴルで 小部族を率いるイェスゲイの息子テムジンは ９歳にして未来の花嫁ボルテと将来を約束する 史上最大の帝国モンゴルを築く 後のチンギス・ハーンこと テムジンの波乱に満ちた半生を 全編モンゴル語で綴った一大叙事詩 モンゴル帝国は 西は東ヨーロッパ 東は中国、朝鮮半島 当時の世界の全人口の約半数が支配下となった 史上最大の帝国だったと教科書で習った 定住場所を持たない遊牧民を統合した チンギス・ハーンは謎の多い人物とされる ちなみに 松竹映画史上最高となる製作費３０億円を投じた 超大作『蒼き狼　地果て海尽きるまで』も チンギス・ハーンの生涯を描いた作品だったが ０７年のダメな映画を選ぶ 「文春きいちご賞」で １位になったことは記憶に新しい 「モンゴル」も ４カ国合作 総製作費５０億円 製作期間４年をかけたわりに アカデミー賞でノミネートされて や

２８週後... 人間をゾンビ化させるウィルスが イギリスを壊滅させてから２８週後 沈静化したロンドンの復興がはじまった 「２８日後...」の続編 確か前作は イギリスだけが隔離され 他の国は被害をまぬがれている で終わったと思う この作品にでてくる主人公は あくまでも普通の一般人で ヒーローではない 最近流行の ドキュメンタリー・タッチで 描写された映像が ドラマをリアルに盛り上げます 準主役のゾンビですが この映画にでてくる彼らは 全速力で走ってくる アスリートなのです しかも、ゴリラ並みの 攻撃力と飢えたライオン並の 凶暴性もそなえている そんな彼らが餌が 無くなったぐらいで 餓死するのもわかる気がするが わずか２８週後に安全宣言が出され 復興を目指す人達の気持ちは あまり理解できない ウイルスの正体が判明せず ワクチンが無いことが最大の理由で 矛盾をさらけだしていると思う イギリス全

ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン！- 優秀で真面目な刑事 ニコラス・エンジェルは 上司から疎まれ小さな村に左遷される 「低予算の為、無駄を廃した映像の キレやアクションは迫力十分」 イギリスの田舎の村に 潜む謎やホラー風テイストの ポリス・アクションで 決して笑える映画ではない 「ホット・ファズ」は ＨＯＴ（イカした）FUZZ（サツ、マッポ） という意味らしい 無駄なカットをすべて省き テンポよく話が進んでいく 主人公本人は 至って真面目に話しに 絡んでくるが 彼の左遷された村は 過去に凶悪犯罪が 発生したことがなく 田舎にありがちな 大らかな精神は 警察ですら侵食している ような状況だった 都会の謙遜で過ごした 主人公が徐々に 癒されていく物語と思いきや 全く違う展開になっていく 殺人事件が起きるわけだが 事件を主張するエンジェルは 事故を主張する仲間と対立していく ここから１

クローズ ZERO II 芹沢多摩雄を倒し鈴蘭高校制覇に 近づいた滝谷源治。そんな彼の前に 鳳仙学園の面々が現れた。 「遂にセメダインを使う時が来ましたねっ！ セリフもバラエティ」 高橋ヒロシのコミックを映画化した 『クローズZERO』の続編。 前作で鈴蘭高校をほぼ手中に収めた 滝谷源治が、今度は鳳仙学園との 戦いに立ち向かう。 前作が主人公滝谷源治と チンピラで鈴蘭OBの片桐拳との 交流を通した暗喩がひとつの特徴だった それぞれの世界が違っても 暴力を中心として、立場や事情の違い があったとしても 子供と大人の違いがあっても 純粋とは、白も黒も無く一緒という いったってシンプルなところが好きだった 今回の作品でも、前作のような チンピラの悲哀はでてくるのだが、 主人公滝谷源治が絡まないので、 本編とは、別モノとして存在する その影響を受けたのが以下のシーンだ 頻繁に表現された、 タイマン

カンフー・ダンク！ カンフー学校で育てられた孤児のシージエは 中年男のリーに「富豪化計画」を持ちかけられ 大学のバスケチームのスター選手へと成長していく 「ＳＦ要素も加味したカンフー 型がジミではなく派手なのも特徴」 カンフーとバスケを融合した ド派手なバスケットボール・ムービー アリウープや３Ｐシュート スーパーダンクに 気を用いた超時空技など ＣＧとワイヤーワークを駆使した 前代未聞のスーパープレーの 数々が繰り広げられる 主人公シージエは 超人的な身体能力を持つが 無口で無表情な若者 人より変わっている存在だが その役を演じるジェイ・チョウは これまた変わった人で 日本でのプロモーションの際に 将来、実写版「ドラえもん」を 監督したいと報道人相手に熱っぽく語って ゲストで来場した ＤＡＩＧＯのお株を奪う形で その言動が珍しく報道された この映画には２つの軸がある ひとつはコメディ中心

イースタン・プロミス 病院のアンナの下に、一人の少女が運び込まれる。 女の子を産み落とし、息を引き取ったが 彼女の手帳にはロシア語で日記が書かれていた。 「ヴァンサン・カッセルの ヘタレぷっりがみもの」 看護師のアンナは 病院で亡くなったロシア人少女の 身元を探そうとする しかし、それは、ロンドンの 裏社会に存在するロシアン・マフィアの 恐ろしい犯罪組織に繋がっていた。 ヴィゴ・モーテンセンの マフィアは似合いすぎていて ことのほか重い社会派作品を想像していた 冒頭から 残酷な殺人シーンがあったので やっぱりそうだと思ったが 想像以上の 笑える会話があって ことのほか楽しい映画だった ヴィゴ・モーテンセンが演じる ニコライの正体は それとなく感じさせる部分が でてくるので驚きはないが それよりも ヴァンサン・カッセル演じる キリルとの関係が珍しい ヘタレな上司に 優秀な部下ってのは 相性が

カールじいさんの空飛ぶ家 ７８歳のカールは、一人暮らしの孤独な老人。 彼には、「いつか叶えよう」と亡き妻と 誓ったまま、諦めかけていた夢があった。 「第６６回ヴェネチア国際映画祭で、 栄誉金獅子賞を受賞した記念作品です」 『モンスターズ・インク』のピート・ドクター監督と、 『ファインディング・ニモ』の脚本家ボブ・ピーターソンが 贈る、ピクサー初の３デジタル・アニメーション。 超自然的な体験の後、すべてを受容して 積極的に行動していくカールじいさん。 この物語は、過去にとわれずに、 新しい生活へ一歩踏み出す勇気をくれる。 物語はカールじいさんの生い立ちから始まる。 妻エリーとの衝撃的な出会いは、 いかにもピクサー的な夢にあふれたもの それから結婚した２人だったが、 子供ができなかったのをはじめ、 貯金をはたくたびに砕けるビンが、 小さな願いさえ叶えられないことを嘆く。 現実的な描写の数々が、

リアル鬼ごっこ アル中の父と入院している妹を持つ 佐藤翼は、不良の佐藤洋に捕まった時に 突然、別世界にワープしてしまう 「ＧＰＳ搭載の鬼はハイテクだが 仮面にカメラは古臭い」 パラレル・ワールドに ワープしてしまった主人公は 王と名乗る人物による「佐藤狩り」に遭う 山田悠介のデビュー作で １００万部を越えるベストセラーとなった 「リアル鬼ごっこ」を映画化 作品の内容以外の部分について 重複表現やら語彙の誤りなど 文法的な誤りが話題になった原作 この原作者は何が凄いかというと 文芸社の作家インタビューにて 「読書は嫌いだ」と堂々と語ったことだろう Ｂ級バカ映画好きの私としては この原作のままの映画を ぜひ製作してほしかったが 原作とは設定が大きく変更され 徹底した整合性が はかられてしまった 製作費は１億円 １円でも無駄にしたくない エコな製作人の考えは むしろ評価したい 原作と同じなのは