しかし人生には自分ではどうしようもないことも、ある。
![運命 - ミミズのマフラー](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/260225f424587850c739640259988756bc69e2df/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn-ak.f.st-hatena.com%2Fimages%2Ffotolife%2Fk%2Fkentaro-takano%2F20170516%2F20170516094733.jpg)
動物を愛護する人たちが叫ぶように、柵の中から自由を夢見る日々かも知れない。 自分たちの縄張りが完全に守られているから、実は幸せな毎日なのかも知れない。 わかったようなことを言う人は少なくないけれど、本当のことは誰もわからない。
イタリアで古城をいくつも所有しているキザな野郎を訪ねたときのこと。 城のひとつを滞在の場として使わせてくれたのだが、なんと日没になると主は家に帰りやがる。 城は街を見下ろす高台にあり、すなわち徒歩圏内には何もなく、どこにも行けやしない。 石造りの壁や古びた置物が珍しいのは最初だけ。 ひとり過ごすのはなかなか退屈で、夜が更けるとこの世に幽霊などいないことを知っていてもなんだか不気味。 セキュリティーのためにと庭に放していった 2 匹のドーベルマンにも大いなる疑問。 「こいつらは知らない人間を見ると噛みつくように訓練してあるから安心しろ」 と肩を叩かれたのだが、あいつらにとっては僕こそが知らない人間なのではないだろうかと。
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