「積み木」のあなどれない効果 遊びの衝動は、人間が生まれつき持っている本能の衝動だ。最近の研究では、人が「遊びの必要性」を直感的に知っていることが示されてもいる。 例えば、遊びはストレスを和らげる。ついでながら、この結果は、資源に恵まれた向上心の高い地域社会や学校だけでなく、生活に苦労している貧しい地域でも見られる。 ほかに、少し驚くような発見もある。ある研究者たちによれば、ただ「積み木」で遊んでいるだけで、幼児の言語の発達が向上するという。同様に、幼稚園に送り出されたあと勝手気ままに遊んだ子どもたちは、先生に本を読んでもらった子どもたちより、親と離れてもあまり取り乱さず、我慢できた。遊びという単純な行動が、感情を整えるときに役立つようだ。 よく調べずに見れば、遊んでいる子どもはただ時間をつぶすか、単に楽しんでいるだけで(もちろんそれもよいことだが)、知能を高めるような何かを“達成”するこ