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ブックマーク / note.com/shuho_sato (4)

  • インボイス制度に関する現場の苦悩|佐藤秀峰

    電子書籍の取次サービスを運営しています。 公正取引委員会から電話が1インボイス制度導入に向け、先月から弊社取次サービス利用作家 数百名に対して、インボイス適格請求書発行事業者登録番号の取得状況を確認しています。 登録予定のない作家には、「制度開始の10月以降、今までロイヤリティに消費税相当分10%を加算した金額をお支払いしていたものから、消費税相当分10%を加算しない金額をお支払いするといった形に変更させていただきたい」とご説明してきました。 その説明が優越的地位の濫用にあたる可能性があるとのこと。 説明を受けた作家から公正取引委員会へクレームがあったようです。 聞き取り調査を受けたあと、資料の提出を求められました。 現在も対応中。 インボイス制度は、経過措置として【令和5年10月~令和8年9月の期間】80%、【令和8年10月~令和11年9月の期間】50%、 インボイス登録していない

    インボイス制度に関する現場の苦悩|佐藤秀峰
  • Amazonを訴えてみた|佐藤秀峰

    こんにちは、佐藤漫画製作所の佐藤秀峰です。 「海猿」や「ブラックジャックによろしく」という漫画を描いていました。 現在は「特攻の島」と「Stand by me 描クえもん」を執筆中。 ピークを過ぎた漫画家です。 最近は紙のが売れなくなってきたので、電子書籍の販売に力を入れています。 Web漫画雑誌を発行したり、出版社を介さずに電子書籍ストアと契約して著作を販売したり、電書バトというサービスを展開し、漫画家さんからお預かりした作品を電子書籍ストアで販売するお手伝い(=電子書籍取次)をしています。 いわゆる漫画家のイメージとはちょっと違う仕事もしています。 ここ数年、取次業務のボリュームが大きくなっており、漫画を描く時間がなかなか取れないのが悩みです。 さて、2017年1月16日、佐藤漫画製作所は通販大手アマゾン・サービシズ・インターナショナル(以下:アマゾン社)に対して、訴訟を提起しました

    Amazonを訴えてみた|佐藤秀峰
  • サイコロを描くことは難しい|佐藤秀峰

    僕は漫画家です。 漫画を描くことが仕事です。 一人では原稿を量産できないので、作画スタッフと一緒に漫画を製作します。 さて、ある日、新人作画スタッフがやって来ました。 彼は20歳の若者で、将来漫画家を目指しています。 まずは簡単な絵を描いてもらいましょう。 じゃあ、サイコロ。 実際にサイコロを手渡し、「そっくりに描いてください」と言いました。 すると最初に描いてきたのはこんな絵。 制作時間は5分。 「もっと難しい絵を描かせてくださいよ」と意気込んでいます。 僕は彼にこう言います。 「サイコロの角の部分の線が繋がっていなかったり、はみ出して交わっていたりするね。実際のサイコロは線が線が繋がっていなかったり、はみ出したりしているかな?時間は気にしなくていいからさ。よく見て、もう一度描いてみてよ」 新人君は、「細い人だなぁ」と不満そうな顔をして、自分の机に戻っていきます。 そして、また10分後に

    サイコロを描くことは難しい|佐藤秀峰
  • デジタル作画で僕が気をつけていること|佐藤秀峰

    デジタルは便利です。 デジタルで漫画を描くようになって「できること」がたくさん増えました。 例えば、一度描いた線が気に入らなければ何度でも修正できますし、「人体のバランスがおかしいな」と思ったら、体の各部分を選択ツールで囲い拡大縮小するなどして調整できます。便利になったことを挙げればキリがありませんが、人類の歴史を省みると、テクノロジーの進化とともに失ったものも多い訳です。 果たして、漫画の絵の場合はどうなのでしょうか?ちょっと検証してみようかと思います。 冒頭のイラストはClip Studioという作画ソフトで描いたものですが、線画の時点ではこんな絵でした。 線画の状態だと、背景の一部が描かれていない中途半端な状態の絵で、どういう状況なのかよくわかりませんね。 しかし、グレーで色付けをしていくとこの原画の意図が分かります。 まずは手前の人物にグレーで色をつけて… 背景にもグレーを塗り、光

    デジタル作画で僕が気をつけていること|佐藤秀峰
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