IBMは、業務などの単位にまとめたサービス同士を連携させてシステムを構築するSOA(サービス指向アーキテクチャ)に注力している1社だ。企業がSOAを導入するためのソフトウエア製品を多く保有しており、ユーザー企業での導入実績も出始めている。米IBMでワールドワイドのソフトウエア戦略を担当するバイス・プレジデント、マイク・ボーマン氏(写真)に、SOAの最新動向を聞いた。 −−−SOAはどうも分かりにくいという声が多い。 まず強調したいのは、SOAはIT(情報技術)からではなく、ビジネスの側面からとらえるべきだということ。SOAは革新的なビジネス・モデルを支えるもので、企業のCEO(最高経営責任者)などトップが考えるべきものだ。オブジェクト指向など個々の技術はSOAの一要素で、実現手段でしかない。 SOAを利用することで、新しいビジネス・モデルに基づいたシステムをより迅速に導入できるようになり、