iPhoneは、モバイルネットワークとタッチ操作可能なスクリーンとそれに答えるOSの組み合わせだが、ここでは、イタリア製の電子工作用マイコン“Arduino”とLED、それに個人の頭の中にあるアイデアの組み合わせが勝負だったりする。ゼロ年代後半のエレクトロニクス分野のトピックといえば、スマートフォンと誰もが答えがちだが、実は、もう1つ大きな流れが作られていまも広がっているのをご存じだろうか? 05年に米オライリーから創刊された『Make』によって巻き起こされた“電子手作り”の一大ムーブメントがそれだ。なぜ突然、世の中はDIYに目覚めたのか? 日本でも、電子工作から機械いじり、オリジナル電子楽器やテクノ手芸まであって、「それってこうだよね」と示してくれたのが『Make』みたいなところがある。その中心にいる『Make』の編集長マーク・フローエンフェルダー氏が、6月15日に日本科学未来館で開かれ