2020年1月9日のブックマーク (2件)

  • 「人の本質は何か」 AIとの対峙で生まれる哲学的問い

    書は労働の哲学を、AI人工知能)を素材にして考察したものである。 著者は巷間喧しい「AIに職を奪われる」懸念に対し、まずは「取って代わられることはない」と述べる<第4章>。その指摘は、スミス、ヘーゲル、マルクスのレビュー<第1章>、労働契約や財産権等の法的側面、また産業社会論の検討<第2章>、機械化、AI化による企業組織等の変化や労働に与えるインパクトの検討<第3章>を経たものである。 次いで第5章の冒頭で、AI技術的特異点(シンギュラリティ)を超え、道具であることを脱して自律的行動能力を獲得し、人間を上回ったとしても、(社会に大変な緊張と紛争を呼び込むだろうが)「市場経済体制、資主義社会を根的に変えるとは言えません」と総括する。ここで一旦、AIをコンピューターの延長線上、あるいは資主義社会の下で人類が発展させてきた様々な機械や道具の延長線上で捉えうることを否定せず、読者をひと

    「人の本質は何か」 AIとの対峙で生まれる哲学的問い
  • 「うちの嫁が」と言う男性には違和感しかない

    「おふくろの味」という言葉を世に広めた日の家庭料理研究の第一人者、土井勝さん。その数十年後、息子である土井善晴さんは「一汁一菜」という新しいスタイルを提案することで、家庭料理の形をアップデートした。 「土井勝の息子ということで、伝統的なものを踏襲する料理研究家なんだろうと思われることもあるんですけど、そうじゃない。私は料理界でも異端児みたいなもんですよ(笑)」 スイス、フランス、京都で修行を積んだ末に、土井善晴さんが家庭料理の道を選ぶことになったきっかけとは? 料理のジャンルは何でもよかった ――料理の道を志したのはいつ頃でしたか。 高校生のときにはもう決めてましたね。一刻も早く料理の道へ進みたいから大学へは行かないつもりでいたんですが、「いや今の時代、大学は行っておいたほうがいいんちゃうか」と周囲から言われたので、とりあえずは大学に入ったんですよ。 でもやっぱり心は早いこと料理の道に行

    「うちの嫁が」と言う男性には違和感しかない