ブックマーク / www.natureasia.com (9)

  • 科学を変えた10のコンピューターコード | Nature ダイジェスト | Nature Portfolio

    Fortranからプレプリントアーカイブまで、プログラミングとプラットフォームの進歩は、生物学、気候科学、物理学を新たな高みへと導いた。 2019年、イベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)のチームは、ブラックホールの実際の姿を初めて世界に見せてくれた。彼らが発表したリング状に輝く天体の画像は、従来の写真とは違い、計算によって得られたものだ。具体的には、米国、メキシコ、チリ、スペイン、南極点の電波望遠鏡が捉えたデータを数学的に変換することによって得られたのだ1。研究チームは、その知見を記載する論文とともに、ブラックホールの撮影に用いたプログラミングコードも公開した。科学コミュニティーが自分たちのやり方を確認し、それを足場にできるようにするためである。 このようなパターンは、ますます一般的になりつつある。天文学から動物学まで、現代のあらゆる偉大な科学的発見の背後にはコンピューターがある。

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  • 【量子物理】量子チェシャ猫を見つけた | Nature Communications | Nature Portfolio

    最近予測された「量子チェシャ」が初めて実験的に実証されたことを報告する論文が、今週掲載される。 量子チェシャとは、粒子(例えば、光子や中性子)とその物性の1つ(例えば、偏極や磁気モーメント)が分離する現象のことだ。 チェシャの場合には、その特性の1つである「笑い」が、肉体から離脱するが、量子力学でも、例えば光子の体とその特性である偏極が分離するのではないかと考えられているのだ。 今回、長谷川祐司(はせがわ・ゆうじ)たちは、中性子の特性を調べる方法である中性子干渉法を用いて、量子チェシャを実証した。つまり、中性子が干渉計の1つのアームを通過する時に磁気モーメントがもう1つのアームに沿って移動し、中性子とその磁気モーメントが分離したことを明らかにしたのだ。 また、この現象の観測には、このシステムを有意に撹乱しない程度の、中性子の特性の「弱測定」が必須であることも確認された。従来の測定

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  • 日本の科学研究はこの10年間で失速していて、科学界のエリートとしての地位が脅かされていることが、Nature Index 2017日本版から明らかに | Nature Portfolio

    Nature Japan Information Gateway プレスリリース 日の科学研究はこの10年間で失速していて、科学界のエリートとしての地位が脅かされていることが、Nature Index 2017日版から明らかに 日の科学研究はこの10年間で失速していて、科学界のエリートとしての地位が脅かされていることが、Nature Index 2017日版から明らかに 2017年3月22日 Nature Indexによると、日の科学成果発表の水準は低下しており、ここ10年間で他の科学先進国に後れを取っていることが明らかになりました。政府主導の新たな取り組みによって、この低下傾向を逆転させることができなければ、科学の世界におけるエリートとしての座を追われることになりかねません。 Nature Indexに収録されている高品質な科学論文に占める日からの論文の割合は、2012年から

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  • 自閉症者は社会的化学信号に対する応答が異なっている | Nature Neuroscience | Nature Portfolio

    自閉症スペクトラム症(ASD)の男性は、意識的に知覚できない社会的化学信号に対する応答が定型発達者(非ASD者)とは異なっており、逆の応答を示すこともあるという研究報告が、今週発表される。ASD者は、他者の感情を読み違えることがあるが、このことを今回の研究で得られた知見によって部分的に説明できるかもしれない。 哺乳類は、通常、嗅覚を使って他者の感情を読み取り、化学信号の知覚によって社会的コミュニケーションを行うが、ヒトも有意な社会的化学信号の伝達を行っていることを示す証拠が増えつつある。これまでの研究では、ヒトの化学信号が、年齢、攻撃性、幸福感、恐怖などの情報を伝えることが明らかになっており、こうした化学信号は、潜在意識に作用して、脳の活動と一般的な心理状態と情動状態に影響を及ぼすことがある。 今回、Noam Sobelたちの研究グループは、神経学的機能が正常な者が無意識に「恐怖の匂い」に

    自閉症者は社会的化学信号に対する応答が異なっている | Nature Neuroscience | Nature Portfolio
  • 指示されると責任を感じない | Nature ダイジェスト | Nature Portfolio

    権威に指示された人が抵抗なく他者に危害を加えることを示して物議を醸した「ミルグラム実験」の現代版でも、人が指示に従って行動するときには、自分の行為にあまり責任を感じないことが確認された。 Credit: Neustockimages/iStock/Getty 1960年代、エール大学(米国コネチカット州ニューヘイブン)の心理学者Stanley Milgramは、権威に指示された人が抵抗なく他者に危害を加えることを実験により明らかにして世界に衝撃を与えた。この有名な「ミルグラム実験」から半世紀以上が経過した2016年2月18日、認知科学者のグループが、そのアップデート版ともいえる実験の結果を発表した(E. A. Caspar et al. Curr. Biol. http://doi.org/bcnj)。 今回の実験は、ミルグラム実験の不穏な結果に、ある程度の説明を与えているようだ。研究チー

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  • 自閉症スペクトラム障害の家族内での遺伝性 | Nature Medicine | Nature Portfolio

    自閉症スペクトラム障害(ASD)が見られる170人の全ゲノム塩基配列を解読するという包括的研究が行われた。この研究は、ASDが遺伝学的に複雑であることを強く示しており、今後ASDの遺伝的リスクの高い変異を探す際の情報源となるだろう。 ASDと関連があるとされた感受性遺伝子はこれまでに100を超えており、ASDの遺伝的原因は多様であると考えられている。今回S Schererたちは、ASDのきょうだい2人とその両親からなる4人組85例のゲノムを解読し、ASDである2人のきょうだいが同じASD関連変異を共有する割合を調べた。このようなきょうだいの大半(69.4%)は、同じASD関連変異を共有していないことが分かった。変異を共有しているきょうだいの場合は、異なる変異を持つ場合に比べて、ASDの症状の類似性が高かった。家族間、家族内での遺伝的多様性がかなり大きいとすれば、遺伝子検査で遺伝的リスクの高

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  • 低線量被曝のリスクが明確に | Nature ダイジェスト | Nature Portfolio

    低線量の被曝でも白血病のリスクがわずかに上昇することが、30万人以上の原子力産業労働者を対象とする大規模疫学調査により示された。 米国で盛んに行われている腹部CT。 Credit: semakokal/istock/thinkstock 研究者らは数十年にわたり、低線量放射線被曝のリスクを定量化しようと試みてきた。低線量放射線とは、放射線検査を受ける患者や医療従事者、2011年に事故を起こした日の福島第一原子力発電所から数十km圏内で暮らす人々などが受ける程度の電離放射線(原子や分子から電子を引き離し、DNA鎖を切断することができる放射線)のことである。低線量放射線が健康に及ぼす影響は非常に小さく、あったとしても、辛うじて検出できる程度である。このほど、長期にわたる低線量被曝が白血病のリスクをわずかに上昇させることが、国際的な大規模疫学調査によりはっきりと裏付けられた。この成果は、7月2

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    symbioticworm
    symbioticworm 2015/10/01
    50mSv以下は結局外挿なのか。
  • 西村 いくこ氏、上田 晴子氏:植物には、まっすぐになろうとする力が働いている | 著者インタビュー | Nature Plants | Nature Portfolio

    植物には、まっすぐになろうとする力が働いている 西村 いくこ、上田 晴子 2015年4月号掲載 グニャグニャと茎の曲がったシロイヌナズナが生えてきた。今まで見たこともないおかしな変異体だ。なぜそんなに曲がっているのだろう?その仕組みの探究から、植物がもつ基的な性質が見えてきた。植物にはそもそも、まっすぐになろうとする力が働いていたのだ。100年以上前にダーウィンが問いかけた謎に対する答えが、そこにあった。 ―― 植物には、まっすぐになろうとする性質があるのですか。 西村氏: 曲がり過ぎないように、ブレーキをかける性質といってもいいかもしれません。室内に置いた鉢植え植物の茎が、光の入る窓側に曲がったりする現象は、多くの人が経験的にご存じだと思います。でも、日の出から日没まで時々刻々と変化する太陽の位置に合わせて、茎の伸びる方向も一緒に変化していくわけではありません。過度に曲がりすぎないよう

    西村 いくこ氏、上田 晴子氏:植物には、まっすぐになろうとする力が働いている | 著者インタビュー | Nature Plants | Nature Portfolio
  • 福島第一原発事故:科学者の声を政府に :: Nature Editorial

    Nature 480, 291 (2011年12月15日号) doi:10.1038/480291a 日政府に独立の立場から助言をする科学の声がないことは、以前から問題になっていた。現在、日政治的リーダーたちが、福島第一原発事故に関する明確な答えを求めて悪戦苦闘しているのも、その一例にすぎない。 福島第一原子力発電所の事故から9か月以上が経過したが、そこで起きたことについては、根的な疑問が答えられないまま残っている。これらの疑問に対する答えが与えられないかぎり、日はもちろん、世界の国々も、何がいけなかったのか、今、何をするべきなのか、今後、同様の事故を防ぐためにはどうすればよいのかを知ることはできない。 Nature 2011年12月15日号313ページの Comment 欄では、こうした懸念がまとめられている。日国民にとって気がかりなことの1つは、この論文の執筆者である。執筆

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