“中心のないポータル”の構築を目指す─そう高らかに宣言し、2014年10月に始動したSupershipの「Syn.」構想。その4年後、この構想はひっそりと幕を閉じた。創業メンバーがその舞台裏を明かす。 「まぁ失敗だったんじゃないですかね。サービスを終了したわけですから……」 2018年7月9日、ひっそりと全サービスの終了が発表された「Syn.(シンドット)」構想。終了した事実について、どう受け止めているのか。インターネット界隈で“けんすう”というあだ名で知られている古川健介に尋ねてみると、冒頭のような答えが返ってきた。 創業メンバーとして「Syn.」構想の立ち上げから関わった当事者であるはずの古川だが、発言の内容はどこか他人事のように感じる。彼はなぜ、この発言をしたのか。その真意を探る前に、そもそも「Syn.」構想とは何だったのか。まずはその歴史を振り返りたい。 遡ること4年前。14年10