東日本大震災の法要を行うダライ・ラマ14世=29日午後2時54分、東京都文京区、吉本美奈子撮影法要後、子どもたちとふれあうダライ・ラマ14世=29日午後3時51分、東京都文京区、吉本美奈子撮影 東日本大震災の犠牲者の四十九日に合わせ、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が29日、東京都文京区の護国寺で法要を行った。ダライ・ラマは講話で「本当にひどいことが起きたと深い悲しみがわいた。私にできることは追悼するだけ」と述べた。 ダライ・ラマはもともと訪米途中に日本で飛行機を乗り継ぐ予定だったが、震災を受けて日本滞在を延ばし、追悼の機会を設けた。法要ではチベット仏教や日本の各派の僧侶70人ほどと共に読経。チベット語や日本語による般若心経が本堂に響いた。 ダライ・ラマは「私たちは自分の国を失って以来、困難な状況の中で、自分自身の心の内なる力を高めることができた。日本も第2次世界大戦で多く