NHKEテレで8日午前に放送された「第64回NHK杯テレビ将棋トーナメント準決勝 橋本崇載八段対行方尚史八段戦」で、橋本八段が禁じ手の「二歩」を犯して反則負けした。 二歩は、同じタテの筋に自分の歩を2つ置く反則。江戸時代に二世名人の大橋宗古が成文化したルールで、プロの公式戦でも数年に一度の割合で発生する。ただ、棋戦の準決勝という大舞台で起きることは極めて異例だ。NHK杯では2004年に豊川孝弘六段(当時)が、05年には松尾歩五段(当時)が二歩による反則負けしているが、いずれも1回戦だった。 橋本八段は、名人挑戦権を目指してトッププロ10人が参加する「A級」に在籍経験を持つ実力派。また、NHK杯では、他の棋士の口調を真似てインタビューに応じるなどのパフォーマンスで、将棋ファンから高い人気を誇っている。