■ 昨日、衆議院補選投開票が神奈川、大阪で行われる。自民党の二戦二勝である、雪斎は、自民党関係者としては、この結果を歓迎するけれども、政治学者としては複雑な想いを以て眺めなければならない。 この結果は、自民党の「勝利」ではない。民主党の「自滅」である。民主党が不用意に自分の「魅力」を落としたことの反映である。 雪斎は、この補選が自民党にとって「劣勢」である聞いていた。「良くて一勝、悪くて二敗」と聞いていたのである。 おそらくは、風向きを変えたのは、次の三つである。 1 民主党議員の不倫騒動 2 民主党議員の「ふざけた質疑」 3 大将・小沢氏の精彩のなさ 1は、.あえて論評するまでもない。 2は、「美しい国を逆さに読むと『憎いし苦痛』」という質疑をやった議員のことである。 3は、「党首討論」のことである。 「それ民は賢にして愚、愚にして賢」である。日本人の多くは、「職人」気質を持つ人々である