『あのこは貴族』を見た。www.youtube.com 東京の松濤で育った榛原華子(門脇麦)と、地方で育って東京に出てきた時岡美紀(水原希子)の暮らしがひょんなところで交錯するさまを描いた作品である。美紀は勉強して慶應義塾大学に合格するが、親の仕事がなくなったため学費が払えず中退し、水商売などで少しずつキャリアアップを目指す。華子は大金持ちの息子である青木幸一郎(高良健吾)と婚約するが、幸一郎は昔、慶應義塾大学で知り合いだった美紀と会っていたことがわかる。 最近の日本映画の中では、階級とか地方格差を上のほうまで含めてものすごくちゃんと描いた作品である。貧しいほうを描くということであれば最近もうまくやっていたものはあるし、昔は上のほうの階級をちゃんと描いた作品というのもあったと思うのだが、この映画は現在の日本の視点で細かい階級格差と地方格差を丁寧かつリアルに描いている。さらに上の階級の中での