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ブックマーク / blog.livedoor.jp/beziehungswahn (5)

  • 統合失調症の発症を予防していく上で避けねばならないこと。at-riskな個人が生活する上で注意すべきこと。 : 場末P科病院の精神科医のblog

    9月7 統合失調症の発症を予防していく上で避けねばならないこと。at-riskな個人が生活する上で注意すべきこと。 カテゴリ:精神疾患の予防自己管理 今回は前回の続きになるような精神疾患の予防に関するテーマである。 統合失調症(SZ)への発症を予防するための戦略として、SZのat-riskにある個人においてはストレスなどの環境要因にも配慮していく必要があるのだが、具体的にはどういったことに配慮していくべきなのであろうか。 今回は以前のブログでちらりと紹介した↓の論文に沿って、他の論文の内容も補足して、SZのat-riskにある個人における配慮すべき環境因子について述べていくことにする。この下の論文には、統合失調症(SZ)へのリスクを高める環境因子についての詳しいレビューが書かれている。長い論文のため全文を紹介できないが、今回のテーマと関連する部分を抜粋して紹介したい。 統合失調症への環境と

    統合失調症の発症を予防していく上で避けねばならないこと。at-riskな個人が生活する上で注意すべきこと。 : 場末P科病院の精神科医のblog
  • 精神疾患を予防するために感染症を予防せよ(トキソプラズマ・ゴンディ編 その1 ) : 場末P科病院の精神科医のblog

    7月9 精神疾患を予防するために感染症を予防せよ(トキソプラズマ・ゴンディ編 その1 ) カテゴリ:感染症トキソプラズマ 癌の予防が可能になってきているが、精神疾患の予防が可能になれば、それは人類にとっての癌の予防が可能になるのと同じくらいに最大の幸福な出来事の1つになろう。 これまでの臨床における私的な経験からは、精神疾患は親から子への遺伝とは無関係に生じたケースが圧倒的に多いように思う。家系に同じ精神疾患が存在するケースもあるが、遺伝が関与していないケースの方がはるかに多い。精神疾患は突き詰めれば遺伝子に行きつくのであろうが、遺伝子の異常のみで精神疾患が生じている訳ではない。遺伝子の異常がなくとも、感染症による病原体によっても様々な精神疾患が誘発されることが分かり始めている。精神疾患の予防は感染症を予防することから始めなければならないのかもしれない。 今回は、精神疾患への濃厚な関連性が

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  • 配偶者を亡くしても2週間で元気になるべし : 場末P科病院の精神科医のblog

    3月18 配偶者を亡くしても2週間で元気になるべし カテゴリ:うつ病DSM-5 今年の5月に出る予定のDSM-5(アメリカ精神医学協会が作成した精神疾患の診断基準の改定5版)で問題の一つになっているのが、大うつ病の診断の際に死別反応を除外しようとしていることである。DSM-5では、愛するや子供を亡く した時でさえ、死別後の2週間以降ならば症状がそろえば大うつ病と診断されてしまうことになるのであった。2週間で立ち直るべしというのである。 これまでのDSM-4では死別後の2か月間はたとえ「大うつ病」と診断できる症状がそろっていても、死別の際には「大うつ病」とは診断してはならないという除外項目があったのだが、その除外項目がDSM-5ではなくなるらしいのである。 背景には、死別も心理社会的な逆境(psychosocial adversity)の一つに過ぎないとみなし、リストラ、失業、レイプなどの

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  • 精神疾患を予防するために感染症を予防せよ(インフルエンザ編 その1) : 場末P科病院の精神科医のblog

    8月28 精神疾患を予防するために感染症を予防せよ(インフルエンザ編 その1) カテゴリ:感染症インフルエンザ まだまだ残暑が厳しいのではあるが、病院では夏が終わり秋になれば早くもインフルエンザへの準備が始まるのであった。ワクチンの発注はなるべく早く済ませワクチンを確保せねばならない。今年の冬はインフルエンザは流行するであろうか。ワクチンは足りるのであろうか。今年からは鳥インフルエンザのワクチンの接種も始まるのであろうか。今から心配していてもきりがないのではあるが。 10年ほど前に、幼児への予防接種が自閉症を招くという論文が出て、それ以来子供への予防接種を拒否したり懸念を示す親が世界中に増えた。しかし、その後、Lancetに掲載されたその論文はデータが捏造されていたことが分かり、予防接種と自閉症との因果関係は否定された(その論文を書いた医師は医師免許を剥奪された)。しかし、論文データーは捏

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  • 恐怖のアルコール その1 (酢を昼間から飲んでいた酒豪のクラスメートの謎がようやく解けた) : 場末P科病院の精神科医のblog

    5月31 恐怖のアルコール その1 (酢を昼間から飲んでいた酒豪のクラスメートの謎がようやく解けた) カテゴリ:アルコール認知症 大学時代に酒豪のクラスメートがいたが、彼はよく酢を飲んでいた。彼の机には酢の瓶がいつも置いてあり、コップについではガブガブと飲んでいた。彼が言うには、酢がすごくうまいのだという。しかも酢を飲むと集中力が高まり勉強がはかどるのだという(そんなことあるかいな)。 しかし、この謎が30年以上も経ってようやく解けたのであった。アルコールを飲み続けると、脳の神経細胞はアルコールの代謝産物である酢酸ばかりをエネルギー源として利用するように変化してしまうという論文が出たのである。彼は、ブトウ糖よりも酢酸を好んで消費するようになった脳の命令に従って、昼間から脳のエネルギー源として酢を好んで飲んでいたのだ。今、ようやくクラスメートの謎が解けたのであった。 ヘビードリンカーの脳は酢

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