3月18 配偶者を亡くしても2週間で元気になるべし カテゴリ:うつ病DSM-5 今年の5月に出る予定のDSM-5(アメリカ精神医学協会が作成した精神疾患の診断基準の改定5版)で問題の一つになっているのが、大うつ病の診断の際に死別反応を除外しようとしていることである。DSM-5では、愛する妻や子供を亡く した時でさえ、死別後の2週間以降ならば症状がそろえば大うつ病と診断されてしまうことになるのであった。2週間で立ち直るべしというのである。 これまでのDSM-4では死別後の2か月間はたとえ「大うつ病」と診断できる症状がそろっていても、死別の際には「大うつ病」とは診断してはならないという除外項目があったのだが、その除外項目がDSM-5ではなくなるらしいのである。 背景には、死別も心理社会的な逆境(psychosocial adversity)の一つに過ぎないとみなし、リストラ、失業、レイプなどの
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