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ブックマーク / www.s.u-tokyo.ac.jp (8)

  • 水を極限までおしてみた - Press Releases - 東京大学 大学院 理学系研究科・理学部

    DATE2024.06.27 #Press Releases 水を極限までおしてみた 超高圧中性子回折実験で 水素結合の対称化の観察に成功! 小松 一生 (地殻化学実験施設 准教授) ほか共同発表者10名 発表のポイント 世界で初めて100 GPaを超える圧力までの中性子粉末構造解析を実施し、氷中の水素原子の分布を詳しく解析することに成功した。 氷中の水素結合は80 GPaより高い圧力では対称化することが明らかになった。この現象は、半世紀以上前に予想され、これまでも数多くの報告があるが、水素原子の分布を直接的に観察できたのは今回が初めてである。 研究の成果は、氷の物理化学研究において大きな意味を持つだけでなく、今後、地球や氷惑星内部における水や氷の状態の推定にも役立つと考えられる。 氷中の水素結合の対称化を示した模式図(黒丸が酸素原子、白丸が水素原子を示す)。 発表概要 東京大学大学院理

    水を極限までおしてみた - Press Releases - 東京大学 大学院 理学系研究科・理学部
    synonymous
    synonymous 2024/07/05
    押し活
  • Press Releases - 東京大学 大学院理学系研究科・理学部

    戸谷 友則(天文学専攻 教授) 発表のポイント 宇宙の中で非生物的な現象から生命が誕生したことについて、これまでで最も現実的なシナリオを見いだしました。 生命科学と宇宙論という、これまでほとんど結びつきがなかった二分野を組み合わせ、インフレーション宇宙という広大なスケールで、生物的活性をもつRNAが非生物的に誕生する確率を初めて計算しました。 宇宙は十分に広く、生命は非生物的な過程から自然に発生しうることを示しました。一方、このシナリオが正しければ、地球外生命を我々が将来発見する確率は、極めて低いと予想されます。 発表概要 生命が存在しない状態から、どのように生命が発生したのでしょうか。自己複製できる高度な遺伝情報を持った生命体が、非生物的でランダムな反応から偶然生じる確率はあまりにも小さいと考えられてきました。しかし最新の宇宙論によれば、宇宙は我々が観測可能な距離(138億光年)のはるか

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  • 動物の形態進化は、「体づくり過程の変化しにくさ」に制限されてきた - 東京大学 大学院理学系研究科・理学部

    内田 唯(研究当時:生物科学専攻 博士課程大学院生/現:理化学研究所 基礎科学特別研究員) 重信 秀治(基礎生物学研究所 教授) 武田 洋幸(生物科学専攻 教授) 古澤 力(生物普遍性研究機構 教授/理化学研究所 チームリーダー) 入江 直樹(生物科学専攻/生物普遍性研究機構 准教授) 発表のポイント 脊椎動物の基的な解剖学的特徴が数億年の進化を通して変わらなかった要因として、その胚発生過程が潜在的に変化しにくいことが寄与している可能性を明らかにしました。 動物の特徴がどのように多様化するかは、遺伝的変化や環境変化への頑健性や胚発生過程の安定性などそれぞれの生物に内在化されている特性が影響しうることを示しています。 突然変異により変化した特徴が選抜されることで進化を説明する現代進化理論に対し、修正・拡張を迫る理論を実験的に裏付けた発見です。 発表概要 ヒトを含む脊椎動物は5.5億年以上の

    動物の形態進化は、「体づくり過程の変化しにくさ」に制限されてきた - 東京大学 大学院理学系研究科・理学部
  • Press Releases - 東京大学 大学院理学系研究科・理学部

    金井 雄樹(生物科学専攻 博士課程) 津留 三良(生物普遍性研究機構 特任助教) 古澤 力(生物普遍性研究機構 教授) 発表のポイント 原核生物ゲノムの基構造であるオペロン(注1) が挿入配列(注2)の働きで進化したとする新たな仮説を提唱し、その実証実験に成功しました。 世界で初めて、原核生物のオペロンが形成されていく進化過程を実験室で再現可能な形で観測しました。 オペロンの進化をくりかえし観測できるようにしたことで、遺伝子制御機構がいかに進化し、複雑化してきたかの理解につながると期待できます。 発表概要 原核生物では、機能が関連した複数の遺伝子が、オペロンと呼ばれる構造にまとめられて制御されています。原核生物が持つ精巧なオペロンがいかにして生じてきたかは、古くから謎とされてきました。 今回、東京大学大学院理学系研究科の金井雄樹大学院生、津留三良特任助教、古澤力教授らは、原核生物のゲノム

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  • Press Releases - 東京大学 大学院理学系研究科・理学部

    中村 真悠子(生物科学専攻 博士課程2年) 小口 晃平(研究当時:大学院理学系研究科 博士課程大学院生) 大森 紹仁(新潟大学 助教) 幸塚 久典(臨海実験所 技術専門職員) 伊勢 優史(琉球大学 博士研究員) 自見 直人(名古屋大学 助教) 三浦 徹(臨海実験所 教授) 発表のポイント 佐渡島近海における潜水調査により、体が分岐する新種の環形動物(注1) を発見し、キングギドラシリス(注2) と命名した。 左右相称の動物において、体幹部が分岐する体制をもつものは極めて稀である。種の体は尾部に向かって幾度も分岐し、宿主となるカイメン(注3) の中で縦横無尽に張りめぐらせている。 進化学的にも発生学的にも非常に興味深いキングギドラシリスの発見は、左右相称動物の形態の進化過程を探る手がかりともなりうる。 発表概要 東京大学大学院理学系研究科 附属臨海実験所の三浦教授、ドイツ・ゲッティンゲン大

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    中村 栄一(化学専攻 東京大学特別教授/東京大学名誉教授) 中室 貴幸(化学専攻 特任助教) 灘 浩樹(産業技術総合研究所 研究グループ長) 発表のポイント 無秩序な集合体からナノメートルサイズの塩結晶ができる瞬間、さらにそれが大きく成長する様子を、スローモーション映像として連続的に記録した。 無秩序から秩序が発現していく過程の全体像を初めて観察・測定することで、イオン結晶の生成機構を解明した。 結晶の形を制御することで望みの性質を持った結晶を手にすることが可能となり、製薬・材料分野へ革新をもたらすことが期待される。 発表概要 人類が結晶を生み出してきた歴史は長く、紀元前より行われてきた製塩はその代表例である。現在では、結晶化は医薬・材料などさまざまな分野において欠かせない技術となっているが、その機構の理解は十分ではない。1913年にX線結晶構造解析法が提唱されて以来、結晶中の原子配列な

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  • 謎の動物、珍渦虫 - 実験生物ものがたり - 理学部ニュース - 東京大学 大学院理学系研究科・理学部

    珍渦虫 Xenoturbella は北ヨーロッパの海底に生息する謎の動物である。珍渦虫には頭も足もなく、眼や触角などの感覚器官も全くない。その体制はきわめて単純で、消化腔を表皮が取り囲んだだけの袋状の体で、腹側に口があるだけで肛門はない。中枢神経系もなく、腎臓などの諸器官もないという、ないないずくしの「のっぺらぼう」のような動物である(下図)。 この珍渦虫の系統学的位置については、扁形動物の一員であるとする説、左右相称動物の姉妹群であるとする説など、様々な説が唱えられていたが、その単純な体制から後生動物の進化の初期段階に分岐した原始的な動物ではないかとする説が有力であった。 近年になって珍渦虫の分子系統解析が行われた。その結果、驚くべきことに、珍渦虫はLophotrochozoa(軟体動物や環形動物を含む前口動物の一群)に属し、しかも二枚貝の原鰓類と近縁であることが示唆されたのである。また

    synonymous
    synonymous 2015/11/07
    “さて珍渦虫の分類学的位置であるが、系統学的には軟体動物門二枚貝綱の中の一群(目または上科)とすべきであろうが、その体制があまりに違うために軟体動物に含めるべきかどうかすら確定していない。”
  • 新しい「生科」が始まります! - トピックス - 東京大学 大学院理学系研究科・理学部

    2014年4月1日に,理学系研究科の生物化学専攻と生物科学専攻が統合し,新しい生物科学専攻が誕生する。2専攻の対等な統合だが,新専攻にもっとも相応しい名称は「生物科学」であろうということになり,旧生物科学専攻と同じ名前を用いることに決まった。これまで両者はしばしば「生物ばけがく(あるいは生物ケミストリー)」と「生物サイエンス」と区別されてきたが,もうその必要はない。文字通りに「せいぶつかがく」あるいは簡単に「せいか」と呼んでいただきたい。 両専攻には長い歴史がある。生物科学専攻の前身,生物学科は,東京大学創立の1877年に始まる。1886年に動物学科,植物学科に分かれ,1939年にさらに人類学科が設置された。大学院重点化を契機に3専攻の統合が進められ,1995年に,進化多様性生物学分野を加えて生物科学専攻となった。また,生物化学専攻は,分子レベルでの生命科学の推進を目指して1958年に生物

    新しい「生科」が始まります! - トピックス - 東京大学 大学院理学系研究科・理学部
    synonymous
    synonymous 2014/03/03
    “一緒に暮らせる建物を,という切なる願いが,いよいよ新生命棟(バイオエボリューション総合教育研究棟)建設という形で日の目を見ようとしている。”
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