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ブックマーク / booklog.kinokuniya.co.jp (3)

  • 『東大駒場学派物語』小谷野敦著(新書館) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「もてない学者」 小谷野敦は毀誉褒貶の激しい人である。このは、小谷野がその大学院生活を送った東京大学大学院比較文学比較文化、通称、「東大駒場学派」(筆者には、「東大比文」の名称のほうがなじみ深い)の歴史を語ったものだが、この大学院に所属した人たちのたくさんのゴシップが散りばめられている。このを読んで、傷ついたり、腹を立てたり、顔をしかめたりする人たちもいるだろう。小谷野さん(と「さん」付けにしたのは、小谷野さんを筆者は直接に知っているからである)は、このを書くことで、また敵を増やしてしまったのではないかな、と思った。 「あとがき」にはこんなことも書いてある。「駒場学派」出身者で、著書の数で最も多いのは四方田犬彦で、(小谷野の数え方では)合計54冊、2位はアメリカ研究の亀井俊介の36冊、そして3位は書で35冊目を書いたことになる自分であるが、これほどの著書があり

    『東大駒場学派物語』小谷野敦著(新書館) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
  • 『小林秀雄の恵み』橋本治(新潮社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「小林秀雄を語る方法」 小林秀雄の『居宣長』が最後まで読めなかったという人には、お薦めのである。いや、小林秀雄などまるで興味がない、小林秀雄のどこが偉いのかさっぱりわからない、という人にもいい。もちろん、ニッポンの批評と言えば小林秀雄だ、という人も読むべきである。 ある意味、残酷なである。橋治の批評は下からくる。あくまで低姿勢。それがかえって怖い。逃げ道がないのである。きちんと手順を踏んでいて、ちゃんと証拠もあげるし、引用も丁寧。文章もわかる。何より、読者の「そうだよな」という頷きを誘うような〝常識〟に話が落ちる。つまりあらゆる意味で非小林秀雄的なのだ。では、ほかならぬ小林秀雄がその橋治の手にかかったら、いったいどうなるか。 もっとも特筆すべきは、橋が〝決して小林秀雄のことを悪く言わない〟ということだ。これはなかなか参考になる。橋治と小林秀雄のふたりを並

    『小林秀雄の恵み』橋本治(新潮社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
  • 『アメリカ人であるとはどういうことか 』M.ウォルツァー(ミネルヴァ書房) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「共同体形成の稀有な実験」 アメリカという国はユニークな国だ。訳者は一組ずつの動物を選びだして乗せたノアの箱船をイメージしているが、アメリカに移民として訪れた人は、だれもが希望してもとのアイデンティティを放棄して、アメリカ市民となることを選んだという意味では、箱船というよりも、たとえば地球を離れて別の惑星に移住する宇宙船のようなイメージがふさわしいだろう。あるいは最近話題のアメリカテレビ・ドラマ「ロスト」のように、大海の孤島に落下して航空機の乗客の生存者たちのように、運命によってランダムに「選ばれた」人々の共同体も別の意味でアメリカに近いかもしれない。 宇宙船であれば、同じ船に乗り込んだという共通の意志のもとで一つの共同体が形成される。離島であれば、同じ航空機の乗員であったという運命によって、ゆるやかでも一つの共同体が新たに形成されることになる。国家がこうした共通の

    『アメリカ人であるとはどういうことか 』M.ウォルツァー(ミネルヴァ書房) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
    synonymous
    synonymous 2006/12/14
    だから、帝国の現実に思いが至らないものが多いのかも知れぬ、
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