タグ

ブックマーク / watashinim.exblog.jp (10)

  • 2010年秋の情勢について(1) 軍事的「平和国家」日本の成立(下) | 私にも話させて

    3.「戦後社会」の正当化とレイシズム だが、今回の一連の言説に関して、公正性の消失を指摘するだけでは十分とは言えない。矛盾した話ではあるが、他方で、「正義は我にあり」として、普遍的な次元において自分たちの正しさは担保されているのである。そのような姿勢を可能にしているものが、私が論文「日は右傾化しているのか、しているとすれば誰が進めているのか」で指摘した、「戦後社会」の擁護と「平和国家」日という認識である。 「戦後社会」の擁護とは、戦後日が過去清算を概ねまともに行なっていた、という認識と表裏一体である。さすがにこのような主張を大真面目に語る人間は少ないが、以下のような薬師寺克行・朝日新聞論説委員(元『論座』編集長)の主張がその一例である。 「戦争によって完全に崩壊したアジア諸国との外交関係を回復するため、戦後、日政府は腰を低くして自らの行いの非を認めて謝罪するとともに、各国の経済発展

    2010年秋の情勢について(1) 軍事的「平和国家」日本の成立(下) | 私にも話させて
  • 2010年秋の情勢について(1) 軍事的「平和国家」日本の成立(上) | 私にも話させて

    1.尖閣諸島(釣魚島)問題について このところの政治・言論上の、一連の大きな動きについて、まとめて書くつもりだったのだが、長くなるので全体を分載することにした。延坪島砲撃事件とその日への影響や、沖縄知事選についても述べたいのだが、それを論じる前に、尖閣諸島(釣魚島)問題について述べなければならない。 この問題については、浅井基文氏が、日共産党の主張の支離滅裂さや、安全保障問題との関係、中国側の主張など基的な点に関して、詳細かつ極めて説得的に論じているので、未読の方はまずはそちらを参照されたい(私は尖閣諸島は中国領だと考えているので、浅井氏とは立場が異なるが)。 今回の一連の尖閣問題に関する日の言論状況への批評として、メディア上で一番的確だったのは、韓国の保守紙、朝鮮日報(日語版)の2010年9月27日付の記事ではないかと思われる。記事には以下のようにある(強調は引用者、以下同)。

    2010年秋の情勢について(1) 軍事的「平和国家」日本の成立(上) | 私にも話させて
  • 「自衛隊はあるけれども軍隊をもたない国、日本」 | 私にも話させて

    「マガジン9条」については、少し前に民族差別との親和性を指摘したが、zed氏のブログによれば、「マガジン9条」の編集者は「世間ではどうか知らないが私はあのタイトルを差別的とは思っていない」などと言っているそうである。 http://sgwse.dou-jin.com/Entry/54/ そういうことを知っていたので、「マガジン9条」でどれほど酷い記事が掲載されようがあまり驚かないつもりではいたのだが、さすがに下の文章には驚いた。 http://www.magazine9.jp/gakko/pre/ 「自衛隊はあるけれども軍隊をもたない国、日。一方、お隣の韓国では、軍隊があり徴兵制があります。」 えええええ??? 無知でない限り、日を「軍隊をもたない国」などとするのは、世界広しと言えども「マガジン9条」周辺の人々だけではあるまいか。「改憲して自衛隊を自衛軍とすることには反対」なる主張は護

    「自衛隊はあるけれども軍隊をもたない国、日本」 | 私にも話させて
  • 「楽しくない」思想から「楽しい」思想へ | 私にも話させて

    ブックオフで105円で売っていたので、遅ればせながら『思想地図』創刊号(2008年4月刊)を買ってきたのだが、突っ込んでくれと言わんばかりの発言のオンパレードで笑ってしまった。刊行時に少し立ち読みして馬鹿馬鹿しさに放置していたが、こんなに面白かったとは。気が向いたときに、「一日一言」方式で取り上げることにしよう。 まずは第1回目である。「共同討議「国家・暴力・ナショナリズム」」(参加者は東浩紀・萱野稔人・北田暁大・白井聡・中島岳志。討議の日付は2008年1月22日)の白井聡の発言より(強調は引用者)。 「僕が思想について勉強を始めたのは、90年代後半です。で、いろいろと知識の摂取を始めると、入ってくるものの多くが左旋回したポストモダニズム思想だということになる。そんななかで、僕は漠たる不満を感じるようになってくるんですね。僕は当時、遅れてきたニューアカ少年的なところがあって、いわゆるニュー

    「楽しくない」思想から「楽しい」思想へ | 私にも話させて
    synonymous
    synonymous 2009/10/13
    じゃぁ、スポーツを「脱構築」すりゃいいんじゃね?
  • 日本は右傾化しているのか、しているとすれば誰が進めているのか 5  「戦後社会」の擁護 | 私にも話させて

    もうお分かりだと思うが、私が、日の右傾化を支持している中心的な層として考えているのは、こうした、戦後日社会を「平和国家」および「平等社会」としての一つの達成として擁護する、「ウヨク」または「サヨク」である(従来型の右派勢力を軽視しているわけではない。これについては後述する)。特にマスコミ関係者はほとんど全員これだ、と私は思っている。もちろん、日政府は一貫してこの立場であり、外務省官僚たる佐藤優も、このラインからは基的に外れていない。自らが「ソーシャルなウヨク」であることを否定しないであろう、厚生労働省官僚の濱口桂一郎が、『世界』その他の左派系メディアで活躍したり「連合」と関係を持っていたりすることも、なかなか示唆的である。 こうした戦後社会を擁護する「ウヨク」または「サヨク」の支持を中心とした右傾化は、特に安部政権崩壊以後、顕著になっていると思う。 安部政権は、周知のように、「戦後

    日本は右傾化しているのか、しているとすれば誰が進めているのか 5  「戦後社会」の擁護 | 私にも話させて
    synonymous
    synonymous 2009/06/18
    真正の意味での戦後保守の誕生だ。
  • ポピュリズム批判とポピュリズム化の同時進行 | 私にも話させて

    1 「マガジン9条」というサイト(ウェブマガジン)がある。発起人や執筆者等からわかるように、佐藤優と結託する護憲派ジャーナリズムそのものと言ってよい。 http://www.magazine9.jp/ 最新号では、柄谷行人の新刊が書評で取り上げられており、以下のように結ばれている。 「「柄谷行人」を一部哲学・文芸ファンの占有物にしておくのはもったいない。これまで柄谷の言説になじみのなかった読者には、書がガイドブックの役割を果たすはずだ。来たるべき自由で平和な社会にむけて、みんなでカラタニを読もう。」 http://www.magazine9.jp/rev/090520/ 好意的に考えれば、読者を笑わせようとしていると思われるのだが、多分この書評者は気でこう言っているのではないか。この書評者(北川裕二)は、なんと、あのNAM関係者だったらしいのである。 http://groups.yah

    ポピュリズム批判とポピュリズム化の同時進行 | 私にも話させて
    synonymous
    synonymous 2009/05/26
    その現象にヨニウム臭を感じますね。あの方もだいぶ大衆を馬鹿にしたお人でした。
  • 排外主義としての護憲論――森永卓郎 | 私にも話させて

    森永卓郎といえば、年収300万円生活を薦める高所得者の天下り官僚、非婚を薦める既婚者であり(大衆をナメきっているわけである)、彼のやっている「貧困ビジネス」に関しては、騙される方が悪いという感想しかないのだが、さすがに以下の発言は酷すぎる。 http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/o/25/index2.html 「人口減少時代を迎えて、移民を受け入れよと主張している人がいる。いわゆる、新自由主義の立場にたった人たちだ。 新自由主義というのは、評価の尺度を金に一化するという単純な発想から成り立っている。 その典型がホリエモンである。ライブドアの社長だったころの彼は、「社員がやめたら、またマーケットからとればいい」とうそぶいていた。 彼らには、一人一人の労働者の顔が思い浮かぶことはない。 彼らにとっては、鈴木さん、佐藤さん、田中さん……といった個人名はど

    排外主義としての護憲論――森永卓郎 | 私にも話させて
    synonymous
    synonymous 2009/05/15
    こういう排外主義が、いかに心地よく響いているか、そこを分析しなければならんと思う。/ http://vipvipblogblog.blog119.fc2.com/blog-entry-262.html 自分を皇族につながる何者かとか思っちゃってるのかね、とかね。
  • 「星野ジャパン」と「国益」論 | 私にも話させて

    昨日のプロ野球の阪神対横浜戦(横浜スタジアム)は、19対2というスコアで横浜が記録的な大敗を喫した。私は横浜ファンではないのだが、この日、たまたまライトスタンドの横浜応援席にいた。序盤から阪神に点を取られっぱなしで、あまりに救いようのない展開に、ライトスタンド(ただしバックスタンド近くは阪神の応援席と化していた)からは、7回あたりから多くの客が帰っていった。悲愴な空気に取り巻かれた横浜ファンには同情を禁じえなかった。 ライトスタンドのあちこちから聞こえてきたのは「村田がいないとどうにもならない」という声である。村田修一は、横浜の4番打者であり、8月3日現在で、巨人のラミレスと並んで塁打数でリーグトップ(30)である。打率も3割1分を記録している。その村田は、北京オリンピックへの出場のため不在なのである。ただでさえ最下位を独走するチームで、主砲すらいないのだから、これでは勝てるはずがない

    「星野ジャパン」と「国益」論 | 私にも話させて
    synonymous
    synonymous 2008/11/07
    こうまでやってあの結果。旧軍チックここに極まった。
  • 仰天しました――『金曜日』と「日の丸」 | 私にも話させて

    発売されたばかりのの『金曜日』2008年10月10日号を読んでいたら、北村肇編集長の「『週刊金曜日』もよくネットで攻撃されます。時間のムダなので見ないけど」という発言が載っていた(「編集長連続インタビュー 第1回」)。呆れたので叩こうかと思ったのだが、何気なく背表紙の広告を見て、仰天し、書く気を失ってしまった。 上の方の写真が、背表紙下部の写真。その下の写真は、その一部の拡大図。 この集会ポスター(ちらし?)の日の丸、これ、アイロニーとかで使われてるわけではないな。「打ってでよう」というスローガンの旗印として、使われている。一番上の写真の集会告知のデザインも、日の丸の図柄が参照されているように思う。 愛国主義的左翼というわけですか。前回の記事の「(注)」で、山口二郎と萱野稔人(2人とも、『金曜日』の常連執筆者である)の発言を紹介したが、それらの主張そのまんまである。もちろんここでの「自由の

    仰天しました――『金曜日』と「日の丸」 | 私にも話させて
    synonymous
    synonymous 2008/11/07
    今、本当に国民戦線が必要な時期なのか、よく考え直してみたほうがよい。そんなものは、本当の危機の時以外、打ち上げるべきものではないのではないか。
  • ちくま・イデオロギー(1) | 私にも話させて

    2ちゃんねらーやネット右翼の思想的教祖を、小林よしのりとする見方がある。北田暁大が確かそうだった。2ちゃんねらーを彼のように「政治的ロマン主義」と見る立場(私には馬鹿らしく思えるが)に立たず、単純に右翼的な人々と見る人たちも、2ちゃんねらーは小林よしのりや西部邁らの右派系文化人に洗脳された人々と見る傾向があるのではないか。 私は違う認識を持っている。非常に大雑把かつ図式的に言えば、むしろ、2ちゃんねるやネットの全体としての右翼的な傾向を作ったのは、竹田青嗣や加藤典洋といった、90年代に筑摩書房などの出版物で活躍した文化人の影響を強く受けたコテハンや、ネット上の書き手の存在である。 あくまでも私の印象であるが、数年前の2ちゃんねるは、ネット右翼ばかりというよりも、むしろ、左派知識人や市民運動の諸活動を「ルサンチマン」として嘲笑・否定しはするが、「右翼」との距離を強調するようなコテハンが、雑多

    ちくま・イデオロギー(1) | 私にも話させて
    synonymous
    synonymous 2006/12/13
    宝島30病
  • 1