20年前まだ私がまじめな認知科学の徒であったころ「知るということ 認識学序説」という本をかなりの時間をかけてよんだ。「みにくいアヒルの子の定理」などコンピューターとのアナロジーが基本にある認知心理学と通底する議論を高度な言葉と数式で展開されていた。その10分の1も理解することができなかったが、強く印象に残る本であった。 知るということ―認識学序説 (認知科学選書) 作者: 渡辺慧出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 1986/06メディア: ハードカバー クリック: 3回この商品を含むブログ (5件) を見る 多分、5、6年ほど前、アマゾンを使い始めたころに渡辺先生の「時」という貴重な本を発見して手に入れた。当時、仕事でいっぱいいっぱいになっていた私は、この本を数ページめくっただけで積読するばかりであった。 時 作者: 渡辺慧出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 1974/01メ