アセンブリコードをアセンブルすると機械語になる。こういう説明が世の中じゃされてるけど、でもそれは半分ウソ。アセンブリコードの中でも機械語に直接対応しないものがある。それがディレクティブと呼ばれているもので、ドットから始まる命令がこれにあたる。 疑似命令 (psuedo-ops) とも呼ばれるこのアセンブラディレクティブは、機械語への直接の対応ではなくて、アセンブラ(GNU as)に対する命令。 前回の記事で説明したのはセクションについてだけだったけれども、ディレクティブにはもっといろいろな意味がある。 以下、その具体的な例を挙げていくよ。 文字列を配置する [.ascii .asciz .string] 文字列を配置するディレクティブは三種類ある。 .ascii .asciz .stringの三つだ。 .ascii は、カンマで区切られたゼロ個以上の文字列を、\nや\t、\0などのエスケー