先日、名刺の肩書きがファシリテーターの ATL システムズ片山ちささんと話していたときのことである。 彼女は最近、会議の進め方にデザインパターンを当てはめてみる実験をしていて、第一弾として Iterator パターンを当てはめて会議を進めてみたところ、これまでの会議と違った感触を得られたのだと言う。 ソフトウェア開発のためにまとめられたデザインパターンを会議というまったく別のものに当てはめたところで成果が得られるのか、という指摘もあるとは思うが、このようなやや乱暴な方法で発見される会議の新しいスタイルというのは確かにあると思う。 そこで、片山さんの試みに着想を得て、GoF のパターンのそれぞれを会議に当てはめるとどのような会議のスタイルが生まれ得るのかを、次のように考えてみた。 1. Abstract Factory パターンの会議への応用 通常の会議では、参加者によって異なる特性があり、