「静穏の島」として知られる小笠原諸島・義妹島に、今月になって次々と人が押し寄せている。来島の理由は21日投開票の参院選。選挙期間中、選挙カーから連日連呼される各党の街宣活動に耐えられずに脱出した人の数は8万人を超え、島民の100倍を優に超えた。 義妹島は、東京都区部から南へ約1千キロ離れた太平洋上に浮かぶ小笠原諸島・父島と母島の中間に位置する。島民634人が暮らす温暖でのどかな島だが、今月に入って全国各地から観光客がフェリーに乗って大挙するようになった。 現在の滞在者数は約8万人。島内の宿泊施設は既に満杯のため、海岸には来島者が張ったテントが所狭しとひしめき合っており、さながら難民キャンプの様相を呈している。 東京港から約1日かけ、この島をはるばる目指す理由は参院選だ。「ご近所の皆さま、○○です」「比例代表は統一候補の○○を」など、与野党問わず、選挙期間中、選挙カーから大音量で意味なく繰り