昨年行って大好評でした、「富山大学脳科学研究交流会」を今年も開催します! 10/28(月)の午後、場所は富山大学五福キャンパスの学生会館です。 医学部・精神神経医学講座の高橋努教授が基調講演、その後に希望者による研究内容紹介のショートトークがあります。ショートトークの後はポスターセッションを予定しています。 参加費無料・参加申し込み不要ですので、富山大学の脳研究に興味のお有りの方はどなたもどうぞご自由にお越しください。
昆虫は無感情で、やるべきことを淡々とこなす生き物に見えますが、そうではありません。 このほど、英ロンドン大学クイーン・メアリー(QMUL)の最新研究により、マルハナバチが「玉転がしをして遊ぶ」様子が初めて記録されたのです。 研究者の報告によると、マルハナバチは、報酬やメリットがないにもかかわらず、何度も玉を転がしたという。 昆虫の「遊び行動」が観察されたのは世界初であり、マルハナバチが、遊びによる純粋な”喜びの感情”を経験していることを示唆します。 研究の詳細は、2022年10月19日付で科学雑誌『Animal Behaviour』に掲載されました。 First-ever study shows bumble bees ‘play’ https://phys.org/news/2022-10-first-ever-bumble-bees.html Are these bumble bees
動物の行動を定量的に計測して、その時の神経活動と比較することでわかることが色々あります。動物の自発的行動の例として給水器から水を飲む、というものがあります。水を舐め取るタイミングを検出する装置をリックディテクターといい、古典的には動物と給水器の間の接触を電気的に検出する方法がありますが、接触時に生じるアーチファクトのために電気生理学実験との相性はよくありません。光学的、つまり給水器から水を舐め取るタイミングを赤外線センサーを使って検出する方法は電気的アーチファクトがないため有用であるとシステム情動科学講座の西丸先生から教えてもらいました。ただ、市販装置は高くて手が出ないので自分で作ることとしました。電子工作はあまり得意ではないので2日かかってしまいましたが、きちんと作動するものが完成しました。左側の黒い部分がセンサーで、センサーの前をものが横切ると+5Vの信号が発生します。制作費は壊した部
見るも無残な「大学ランキング」/日本の科学は「ガラパゴス」 OECD諸国で日本だけ博士課程進学者が減少。米国で博士号を取得する研究者数は中国人留学生6337人に対し日本は114人。 2022年11月号 BUSINESS [最後のチャンス] 今年のノーベル賞シーズンはあっという間に過ぎ去った。メディアの下馬評では物理学、化学、生理学・医学の自然科学3賞で、多数の日本人有力候補が挙げられていたが、残念ながら受賞はゼロだった。ネアンデルタール人など古代人の遺伝情報を解析して生理学・医学賞を受賞したマックス・プランク進化人類学研究所のスバンテ・ペーボ教授が沖縄科学技術大学院大学教授を兼任していることが話題となった程度だった。2000年以降、日本は20名のノーベル賞受賞者を輩出した。米国の98名に次ぐ輝かしい記録である。受賞者の経歴を調べてみると、真鍋淑郎、中村修二、南部陽一郎の3氏は受賞時すでに米
伊藤が筆頭著者の論文 https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/cne.25422 がオンラインで公開されています。以下、この論文の内容の解説です。 The paper "Convergence of bilateral auditory midbrain inputs on neurons in the auditory thalamus of chicken" by Ito, Ono, Ohmori is now available online. Following is the explanation of the paper. 「研究の概要」でも述べているように、動物の感覚は、世界を構成している環境情報のうち、動物の生存に必要なものを取捨選択することによって構成されていると考えられます。このため、動物の感覚器やそこから情報を取り出す感
海馬は記憶の形成に必須であることが知られている、脳科学にあまり馴染みのない人でも聞いたことがあるかもしれない有名かつ重要な大脳皮質の領域です。その一方で、ヒトにおいて海馬は他の大脳皮質領域に比べてとても小さい領域です。実のところ、海馬の大きさを体重で正規化したとき、哺乳類ではその大きさはほとんど違いが見られないことが知られています。その一方で大脳新皮質はヒトで著しい拡張を示していることは有名です。このことから、ヒトの海馬は他の哺乳類と大差ないのではないか、と考えてしまう人もいるかもしれません。 The hippocampus is a famous cerebral structure known to be essential for memory formation. In human, the hippocampus is small compared to other cerebr
私達の認知は価値判断とともにあり、価値は外界の情報や内部状態をもとに自動的に決まってきます。この価値判断を行う神経回路は大脳皮質の眼窩前頭前野、大脳基底核の側坐核、視床の背内側核が作る辺縁系ループ回路がメインとなっていると考えられています。この神経回路に対して外界の情報や内部状態の快不快についての情報を提供するのが扁桃体で、扁桃体や側坐核に対して価値そのものの情報*1を送るのが腹側被蓋野を含むドーパミン神経(A10*2)であると考えられてきました。既にいろいろな名前が出てきてややこしくなっていますが、辺縁系ループ回路、扁桃体、A10神経は相互接続によって状況や行動の価値を定めていると想像されます(下図)。 Our cognition works with value estimation, and the value is automatically determined by the o
私(記者)は2ヵ月にわたってヴォーンを取材し、言語能力を観察した。そして彼の言語力を長年知る10人を取材し、17の言語で実際に会話する様子を見た。ポリグロットのための国際会議の開催者を紹介した際には、ヴォーンはウェールズ語、ブルガリア語、セルビア語、ノルウェー語など、10の言語を行き来しながら話していた。 ヴォーンにとってはどの言語も、その言語のおかげで「つながることができた人たちとの物語」だ。 たとえばアメリカ手話は、聴覚障がい者や手話者のための大学の学生たちから、ダンスフロアが震動することで有名なクラブで学んだ。日本語は週に一度、ボランティアでいけすを清掃しているレストラン従業員から覚えた。セイリッシュ語は姪と一緒に学び始め、ネイティブアメリカン居留地のあるモンタナ州に車で2度旅している。そこで親しくなった言語学校の元教員ヴァンス・ホーム・ガンは、東海岸出身のヴォーンがその言葉を発音で
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2022年度4月入学の大学院入試の締切は2月9日です。 さて、本研究室はJSTの創発的研究支援事業に採択されており、大学院生の生活費を支援する目的で、リサーチアシスタント2名に対する追加経費が計上されています。これによって十分な生活費を3年間確保できます。また、富山大学本体もJST「次世代研究者挑戦的研究プログラム」に採択されました。こちらは毎年10名の博士後期課程学生に月額18万円の生活費と、1年50万円の研究費を支援するものです。さらに、従来のティーチングアシスタント、リサーチアシスタント制度も利用可能です。 このように大学院生の生活を支援する制度が整っておりますので、奮って大学院入試に出願ください。制度の詳細を知りたい方は伊藤までメール(itot@med.u-toyama.ac.jp)をお送りください。 The deadline for admission for the gradu
[本募集はすでに修了しております。] [the call for the position is closed.] [English version is shown in the bottom of the page.] 富山大学システム機能形態学講座ではJST創発的研究支援事業の支援を受け、音が聴覚神経回路によってどのように分析され、認知に至るのか、特にコミュニケーション音声のような個体にとって意味を有する音がどのような神経回路によって処理されるのかについて、分子生物学、解剖学、生理学、行動学などの技術を組み合わせた学際的アプローチによって取り組みます。 [業務内容] 免疫組織化学やin situ hybridizationなどの組織学実験 ウイルスベクターを用いた神経回路標識実験 光遺伝学・DREADD実験 フラビンイメージング、カルシウムイメージング、電位イメージングなどの機能イメ
伊藤が共責任著者*1として協力した共同研究論文”Kv4.2-Positive Domains on Dendrites in the Mouse Medial Geniculate Body Receive Ascending Excitatory and Inhibitory Inputs Preferentially From the Inferior Colliculus”が本日付でFrontiers in NeuroscienceのAuditory Cognitive Neuroscienceの特集号に掲載されました。この論文はオープンアクセスですので、誰でも読むことができます。 The paper of which corresponding author is Ito is published online today on the special issue for Audi
動物細胞は光合成を行えるポテンシャルを秘めている動物細胞に光合成能力を付与する技術は培養肉農園を可能にする / Credit:Canva . ナゾロジー編集部今回の研究によって、葉緑体が植物の光合成遺伝子ではなく、動物であるウミウシの独自の遺伝子群によって維持・機能できることが示されました。 この結果は、葉緑体という中核的なパーツさえあれば、動物でも光合成ができるようになることを示します。 光合成能力のような形質が遺伝子の移動をともなわずに伝播できるという結果は「遺伝子の移動にともなって形質が移動する」という既存の常識を打ち破るものの1つになるでしょう。 研究者たちは今後、新たに発見されたウミウシの光合成にかかわる遺伝子群がどのように葉緑体の維持・機能にかかわっているかを調べていくとのこと。 もしこの機能が解明されれば、動物の細胞に光合成能力をもたせるといった、革新的な技術が実現するでしょ
空間除菌がとんでも科学で、アルコールでの手指の消毒は科学的だっていうのを判断したときの俺の考え方はどうだったかなって思ったのでふり返ってみた。 アルコールによる殺菌についてアルコールによる殺菌は細胞膜の破壊によるものだという知識がもともとあった。なので「コロナの場合は細胞膜に由来するエンベロープが存在してアルコールがそれを破壊して殺菌(殺ウイルス)する」という解説がもっともらしいことが判断できた。アルコールが細胞膜を破壊するっていう知識はどこから来たのかというと、大学のときに大腸菌を扱ってたのでそのときに論文とかガイドライン的なものを調査して得た知識だった。特に反証するような話も出てないみたいだしこれは正しい知識と受け取ってていいだろうと判断した。 空間除菌についてそもそも空気ってどんなものだっけ? 窒素分子と酸素分子と二酸化炭素分子がすごいスピードで飛び回ってて、それでもお互いに殆どぶつ
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