長谷川健太監督も、きっと目を細めたはずである。 オマーン・マスカットで行なわれたロシアW杯アジア2次予選のシリア戦。1-0で迎えた後半21分、宇佐美貴史は交代の一番手としてピッチに入っていった。 その直後だった。日本のCKからカウンターを受け、敵陣からスピードに乗ったドリブルで攻め上がってくる相手に対して宇佐美がピッタリとマークしていく。最後はスライディングで、ボールをタッチラインの外に追いやった。 途中出場のフレッシュな選手がやるべき当然のプレーとはいえ、宇佐美の投入によって日本はもう一段階、ギアが入った感じがした。 いい守備は、いい攻撃につながっていく。 宇佐美は香川真司への浮き球のパスで2点目を引き出し、3点目は本田圭佑のラストパスを受けて自ら落ち着いて決めた。疲労の色を見せながらもあきらめないシリアに反撃を許さなかったのは、宇佐美の働きが大きかった。 4日前、宇佐美に向けられた“お
![宇佐美貴史を成長させる2人の監督。“お子ちゃま”発言から4日後の意地。(二宮寿朗)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e0287b72702a4f71059f75ee64b82e732547de2c/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fc%2Fb%2F-%2Fimg_cbd9fd114d09c90cc1725295f776e23d94523.jpg)