シャープ 営業黒字回復 パナも赤字拡大止まる アベノミクスで円安効果 経営再建中のシャープは1日、2012年10~12月期の連結営業利益が26億円となり、黒字を回復したと発表した。人件費削減などリストラの効果が本業のもうけを押し上げ、新型液晶も健闘した。四半期ごとの営業損益が黒字になるのは11年7~9月期以来、1年3カ月ぶり。 12年4~12月期連結決算の純損益は4243億円の赤字で、9月中間決算から膨らんだが、業績の改善傾向を踏まえ、13年3月期の純損失予想は過去最大の4500億円のまま据え置いた。パナソニックも1日、7650億円の純損失予想を維持した。 安倍政権の経済政策「アベノミクス」の下で円安が加速していることも追い風となり、シャープ、パナソニックとも赤字拡大の流れが止まった。両社は3月をめどに取りまとめる中期経営計画で、抜本的な再建策を打ち出すことが課題となる。 シャープ