ろくに目も合わさず、握手もしなかったメルケル(左)とトランプ(3月17日、ホワイトハウス)Jonathan Ernst-REUTERS 吹雪のため飛行機が飛べず、先延ばしされたアメリカのトランプ大統領とドイツのメルケル首相の首脳会談が17日、米ワシントンのホワイトハウスで行われた。写真撮影の時間、トランプはメルケルに視線も向けず、カメラマンやメルケルに促されても握手も交わさなかった。 大統領専用機エアフォースワンで移動、トランプナショナルゴルフクラブでプレー、別荘でのお泊りという破格の厚遇で迎えられ、日米同盟の固い結束を世界に示した安倍晋三首相との会談とは大違いだった。メルケルは困惑した表情を浮かべ、米独関係、引いては米・EU(欧州連合)関係がギクシャクしていることがうかがわせた。 トランプの主張は単純明快だ。安全保障のタダ乗りは許さない。アメリカの貿易赤字を解消し、国内に雇用を取り戻すと