品川駅、正直、目立つ装い 「おしかり」を受けたことは…… 意外なデメリット とかく周囲の視線を気にしがちな日本の社会ですが「まわりから、浮くかな?」と思っていたことも、やってみたら、案外、抵抗なくできるものです。神奈川県に住んでいる外資系会社員の田中達彦さん(51)は、毎日着物で出勤しています。IT系の技術者で、呉服業や観光業などとは無縁の生活。「周りの目」が気になった時期もありましたが、日々のおしゃれを楽しんでいます。(朝日新聞記者・原知恵子) 品川駅、正直、目立つ装い 久留米がすりの着物に市松模様の羽織、ネコ柄の足袋、下駄、手には風呂敷。2月中旬、金曜夕方の品川駅。スーツ姿の人たちが往来するかいわいで、田中さんの装いは人目を引いていました。 「品川でも1日1人は着物の方を見かけますが、9割9分女性ですからね」と田中さん。珍しがられるのは慣れた様子です。 田中さんは、2011年の終わりご