民主、みんな、共産、生活、社民の野党5党は7日、憲法改正に絡んでドイツのナチス政権を引き合いに出した麻生太郎副総理兼財務相の発言について、「釈明の余地のない暴言。国際社会でわが国の信頼を大きく傷つけた」と批判し、安倍晋三首相に麻生氏の罷免を求めるとする声明を発表した。民主党の高木義明国対委員長らは同日午後、声明を届けに首相官邸を訪れたが、官邸側は受け取りを拒んだ。 声明は、麻生氏の真意をただすために求めていた衆院予算委員会の開催を与党が拒否したことについて、「国民への説明責任を放棄する暴挙」と指摘している。 これに関し、菅義偉官房長官は7日の記者会見で「麻生氏が(発言を)訂正し、安倍政権の立場はしっかり表明している。問題にすべきではない」と述べた。