日経ビジネスの2009年3月31日号の「敗軍の将、兵を語る」がかなり面白い。 ネットによる言論も大いに結構です。ただ、教養に裏打ちされた文章ばかりというわけではありません。このように言論状況が玉石混交となっている時だからこそ、論壇誌として健全な論壇を支えていかねばありません。それなのに今回、諸君!を休刊することになって、心苦しい限りです。 諸君!の発行人だった松井清人さんがでているのだが、出版会全体が苦境に苦しむ中、諸君!を休刊せざるを得なくなってしまった苦しい胸のうちが吐露されている。ただ、苦境の原因がインターネットの台頭であることを認めながらも、いたずらにそれを批判するわけではなく、リベラル派がインターネットをあまり活用しないことを不思議がったり、健全な論壇を形成する上でのインターネットの論調の懸念点を指摘したり、当事者でありながらも客観的な視座から現在の状況を考察している。そして、客