新聞・出版界の既得権、本の“ニセ金化”を生んだ「再販制度」なんてなくていい――永江朗・ライター兼早稲田大学教授(1) - 09/11/05 | 17:10 再販制度が既得権かと問われたら、それは間違いなくイエスです。 新聞、書籍、雑誌、音楽CD、音楽テープ、レコードの6品目だけが独占禁止法の例外措置として、供給者側(新聞社、出版社、レコード会社)が定価を決めることができることになっています。仕入れた側はその定価でしか売ってはいけないというのは、実におかしな制度です。 商品の値段なんてものはもっと柔軟に考えるもので、ちょっと鮮度が落ちてきたから下げてみようかとか、表紙が汚れているから値下げしようかと。そういうものだと思う。 出版社や新聞社の再販維持論者は、再販をなくすと、発行される本や新聞の種類が少なくなって、言論の多様性がなくなると言います。つまり文化の質を保つために必要だと