「今度の台風は、強いままで 来るようですね。」 「これは、間違いなく上陸するな」 「これは、電車がとまるかもしれないゾ」 「風が強くなるかもしれないなあ」 「帰れなくなるかもしれない」 「うわあ、すごい雨になった。」 台風を待ちかまえる人たちの 会話は、なぜか少し楽しそうだ。 災害に見舞われるかもしれないのに まるでワクワクしているようにも 見えるのはなぜか? 危険が迫った時に、ワクワクする ことは、適応的だからである。 いたずらに不安に駆られたり、 恐怖にとらわれたりして いたのでは、いざという時に 的確な判断をしたり、 敏捷に動いたりできない。 ワクワクは「進化からの贈り物」 なのである。 NHK出版へ。 『プロフェッショナル 仕事の流儀』 の本でいつもお世話になっている 高井健太郎さん、小林玉樹さん と打ち合わせ。 「茂木さん、コラムを毎回書くの 大変じゃないですか」 「いや、大丈夫