ブックマーク / kamiyakenkyujo.hatenablog.com (11)

  • 「ちゃお」的なものと戦う 「ユリイカ」東村アキコ特集 - 紙屋研究所 #コメント mitsuyamitsuya 2017/02/27 16:46   

    「少女マンガ的つまらなさ」との対決としての東村作品 「ユリイカ 詩と批評」2017年3月の臨時増刊号の東村アキコ特集に「『雪花の虎』のカッコよさはどうやって成り立っているのか」という一文を寄せました。 『雪花の虎』を「宝塚」と関連して論じるのは同号の中で吉村麗がやっていて、『雪花の虎』は他にも鷲谷花などが論じています。ぼくは、別の角度から議論しました。*1 ぼくの『雪花の虎』論は、「小学生女子を対象にしている『ちゃお』に連載されている少女マンガの少なからぬ部分は、なぜあれほどまでに(ぼくにとって)つまらないのか」という問題意識から出発しています。 そのことは、ぼくの論考の冒頭に書いたし、結論部分でも書いています。 へ!? 「ちゃお」!? ……と思うかもしれません。「ちゃお」って、小学生女子が読む少女マンガ雑誌でしょ? 東村アキコと全然関係ないやん、と。 が、ぼくの問題意識はこうです。 東村

    「ちゃお」的なものと戦う 「ユリイカ」東村アキコ特集 - 紙屋研究所 #コメント mitsuyamitsuya 2017/02/27 16:46   
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    t714431169 2017/03/17
    理屈っぽい左翼と少女マンガは相性悪そう。
  • 博多駅前陥没事故について(および福岡市政について) - 紙屋研究所

    博多駅前陥没事故で復旧が早かったことに関連して、びっくりしたことがある。 復旧の早さそのものではない。 高島宗一郎・福岡市長に対してまで賞賛の声が上がっているのを聞いてびっくりしたのだ。 異常という他ないので、一言書いておきたい。 事故の最高責任者に「賞賛」? 具体的な原因究明はこれからであるにせよ、すでに市自身は直接の原因が市の地下鉄(七隈線延伸)工事であることを認めている。いわば市の公共工事が原因で起きた事故であり、その責任は市長自身にあることは明白だからだ。 事故の最高責任者に「賞賛」を浴びせるという、その意味がわからない。 繰り返される「陥没」と国の「警告」 しかも福岡市が起こした地下鉄工事をめぐる道路陥没事故は初めてではない。 まず2000年6月20日には、中央区薬院で今回ほどではないが大規模な道路陥没を起こしている。 陥没三たび生きぬ教訓 福岡市、事前調査で見抜けず 岩盤もろく

    博多駅前陥没事故について(および福岡市政について) - 紙屋研究所
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    t714431169 2016/11/23
    部下から恨まれてそうな市長だ。……ちゃんと恨まれてるといいなw
  • 『乙嫁語り』7巻 - 紙屋研究所

    またもし、おまえたちが孤児に対して公正にできないことを恐れるなら、女性でおまえたちに良いものを、二人、三人、四人娶れ。それでもし、おまえたちが公平にできないことを恐れるならば、一人、またはおまえたちの右手が所有するものを*1。それがお前たちが規を越えないことにより近い。(中田考監修『日亜対訳クルアーン』p.107) 19世紀の中央アジアを、現実的・歴史的根拠をもとにフィクションで描く森薫『乙嫁語り』は、7巻でイスラームの「一夫多」をテーマにする。 アニスは富豪の嫁である。 「奥様は当にお幸せでございますね」 「そう?」 「そうですとも 何不自由なくお暮らしですし こうして男のお子様にも恵まれて 旦那様だって これだけのお家なら もう2・3人 奥方をお持ちに なってもよろしいのに 奥様ひとすじで ございますからねえ」 というのがアニスのデフォルトである。夫はグラフィックからしていかにも優

    『乙嫁語り』7巻 - 紙屋研究所
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    t714431169 2016/03/25
    「女性が働けないならせめて・・・」の仕組みなんだろうけど、現在では一夫多妻が事実上無理だというのを聞くと、女性の社会進出が進んでない地域では困窮してる女性いるんだろうな、とか。
  • ドイッチャー『スターリン 政治的伝記』 - 紙屋研究所

    ぼくがぼくにインタビューしてみた。 ――この、なんで読んだんですか? これ買ったの、20代のころだったかなあ…。だから十数年、「積ん読」状態だったんだよね。字がみっちりだし、過去のこういうロシア革命史を読んでいると、名前と人物関係を追っているだけで疲れちゃう印象があって、「ええっと、時間と気持ちに余裕があるときに読みますね…」てな感じで自分に言い訳して、読んでなかった。 ところが最近、不破哲三の「スターリン秘史」の連載が「前衛」で始まったのね。これが面白いんだわ。 とくに独ソ戦って、あらためてスゲエ勝利だったんだと気づかされた。 日共産党の綱領には、ソ連批判の後にも、ずっと反ファシズム戦争としての第二次世界大戦におけるソ連の貢献を記述してあったんだけど、なんでそんなものをいつまでも書いているのかわかんなかったよね。だけど、不破のやこのドイッチャーのを読んで、いかにドラマチックな反転

    ドイッチャー『スターリン 政治的伝記』 - 紙屋研究所
  • 屋代尚宣『黒田官兵衛と宇都宮鎮房』 - 紙屋研究所

    NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」の視聴率が急落だそうである。 http://npn.co.jp/article/detail/70028087/ 観てない? いやぼくも観てないけどね。娘と「ダーウィンが来た!」を観た後観ようととすると娘から「消して!」と言われる。むりやりスイッチを切られる。ドラマ一般が「こわい」からである。とりわけ時代劇は。 そもそも多くの人にとって「クロダカンベエ? なにそれうまいの?」という状態ではないのか。そういう非常識・非国民な手合いのために、おれがひとつ黒田官兵衛まめ知識をさずけてやる。 黒田官兵衛というのは、兵庫県あたりの土豪だったんだけど、中国地方に攻めてきた織田信長、その家臣だった豊臣秀吉(当時は羽柴秀吉)の軍師、まあ参謀みたいなもんになって、その後秀吉の天下統一を大いに助けた、そういう人物だとされている。 まめ知識おわり。 「黒田官兵衛」の人生のどこにドラ

    屋代尚宣『黒田官兵衛と宇都宮鎮房』 - 紙屋研究所
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    t714431169 2014/06/01
    戦国モノはもっと「秩序 is 正義」な感じでまとめればいいのになあ。平和だの何だの言わずに。
  • 偶数と偶数の和は偶数であることの説明 - 紙屋研究所

    ああ、だれか教えてほしい。コメント欄かツイッターで返信を。 いまぼくは、無料塾で中学2年の数学を教えている。 無料塾というのは、カネをとらずに小中高の生徒が集まり(うちは小中しかいないが)、講師もボランティアで教えるというもの。教育貧困克服の一つの回路と考えて、その支援に力を入れている。 ぼくが参加しているのは、基は小中学校生の「宿題をやる会」みたいな感じで、そこでごく数名が講師にわからない点を聞いているみたいな風景。 ぼくは大卒だけど、家庭教師の経験がない。 だから、教え方に関してはド素人である。 いや、「教え方のド素人」というのは、冷や汗が出るよな、とつくづく思った。 今日苦戦したのは、こういう問題だった。 その子は次の問題を「わからない」と言ってきた。 (問題) 正さんは「偶数と偶数の和は偶数である」ことを説明しようとして、次のように説明した。 ・mは整数である。 ・ゆえに2mは

    偶数と偶数の和は偶数であることの説明 - 紙屋研究所
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    t714431169 2014/06/01
    数学の話になるたびに家庭教師時代を思い出して冷や汗が出る。
  • 竜田一人『いちえふ 福島第一原子力発電所労働記』 - 紙屋研究所

    「週刊プレイボーイ」のマンガ評「この漫画がパネェ!!!」で竜田一人『いちえふ 福島第一原子力発電所労働記』(講談社)について書いた。書のオビでも(小さく、だけど)紹介されている。*1 記録マンガとしてすぐれている ぼくは、『いちえふ』について、基的には記録マンガとしての素晴らしさを評価した。これはすでに多くの人が指摘している通りである。 映像=絵としての記録、というシンプルな意味である。 文字で読んだ原発のルポでは、空間的な認識をどうしても起こしにくい。30年以上前のルポである堀江邦夫『原発ジプシー』(現代書館)は後述するが大変すぐれた潜入ルポである。しかし、文字によって得られる空間イメージはやはりかなり制限される。ところどころ、作業の写真が載っているのだが、昔の写真であるためか、全体的に黒っぽくてわかりにくい。増補版p.164の写真など何がなんだかわからない。 竜田『いちえふ』では、

    竜田一人『いちえふ 福島第一原子力発電所労働記』 - 紙屋研究所
  • (コメント欄)共産党は癌なのか - 紙屋研究所

    参院選の結果を受けての、東浩紀のこの発言。 共産党は日の癌だ。共産党の主張が悪いというのではない。絶対に為政者にはならないという安心感のもとに、為政者への不満だけを吸い上げる党という存在がある、その事実が日政治をひどく損ねている。共産党の批判は決してぶれないから、そこに不満が流れ込む。でもそれはなにも変えないのだ。 https://twitter.com/hazuma/status/358984438501224448 Twitter / hazuma: 共産党は日の癌だ。共産党の主張が悪いというのではない。絶対 ... この人が、どうして政治的な迷路にハマリ込んでいってしまったのかがわかる。前から言ってるけど、東は自分なりに何か切実な問題(保育園をふやして、とか、生活保護を切り下げないで、とか)をかかえて政治にかかわってみれば、「『共産党はなんでも反対だから』みたいな居酒屋談義を

    (コメント欄)共産党は癌なのか - 紙屋研究所
    t714431169
    t714431169 2013/08/05
    "日本の共産党も、地方政府レベルなら、与党をいっぱい経験している。”これは知らない人も結構いるのでは・・・。社会党もなんだけど、自民党内から擬似野党的存在が消えたというのもなー。
  • 麻生発言はナチ肯定なのか? - 紙屋研究所

    また雑感。雑感ばっかりですいません。 麻生太郎のいわゆる「ナチス」発言についての、見事な分析。 麻生太郎のナチス発言を国語の受験問題的に分析してみる: ナベテル業務日誌 リンクを読むのが面倒なお前らに簡単にまとめを書いといてやる。 「冷静に、静かに論議する」流れと、「喧噪の中、わーわー言いながら騒ぐ」流れの二項対立が麻生の頭の中にあり、前者には自民党内での改憲案作成プロセスや騒がれる前の靖国参拝があげられ、後者には政治問題化した靖国参拝や現状の改憲論議があげられている。ナチのたとえは前者に分類されている、というのが渡辺の整理である。ゆえに、ナチの話は明らかに麻生にとって肯定的な文脈でとりげられているのだ、と。 ぼくは麻生発言の全文を読んだ時、前半部分(渡辺輝人の分け方でいうと1・2)でナチ批判っぽいことを言っているように思えるが、後半(渡辺の分け方では11)明らかに「あの手口、学んだらどう

    麻生発言はナチ肯定なのか? - 紙屋研究所
    t714431169
    t714431169 2013/08/05
    "「ヒトラーのユダヤ人虐殺は許せないが、それとは別にドイツ国民を煽動した彼の統率力は大したものだった」”自らを省みて悶絶しそうです・・・。
  • 「おおかみこどもの雨と雪」 - 紙屋研究所

    帰省中に娘が寝た後、つれあいといっしょに映画「おおかみこどもの雨と雪」を観に行った。人間であり狼である狼男と結婚した、大学生・花(ハナ)が狼男の子どもである雪(ユキ)と雨(アメ)を生み育てる物語である。 以下はネタバレをする。結末がわかってもいいという人だけ読んでほしい。 ハナの視点で観る つれあいもぼくも、この映画をハナの視点で観た。 子どもたちが生まれるとほどなく狼男は事故で死んでしまい、ハナはシングルマザーとして苦労しながら2人の子どもたちを育てる。「おおかみこども」であることを人々に気取られないようにするので、母子はほとんど社会と隔絶して生きねばならない。医療も社会支援も一切得られない都会のアパートで生活し、ビクビクしながら時たま外を散歩するというほどである。 ぼくらは小さな子どもを持つ親として、働き手である夫を失い、自身は幼子を抱えて働きにも出られない、まさにハナの子育ての苦労に

    「おおかみこどもの雨と雪」 - 紙屋研究所
  • 東京都の青少年条例について思う - 紙屋研究所

    西日新聞の投書 先日(2010年12月9日付)の西日新聞の投書欄に「過激な性表現 規制やむなし」という70歳の人の投書が載った。もちろん東京都の青少年条例の件だ。 投書は、表現の自由という主張に一定の理解を示しつつも、規制はある程度はやむを得ないとする。 私には最近の性に対する感覚は異常に映る。一昔前なら非難された「できちゃった婚」や「援助交際」という名の売春。言葉にも意識にもモラルや罪の意識が薄い。それらが規律を乱していないか。 性観念の紊乱や崩壊が起きている、という指摘である。この文章の後に、教師や知識人の性的頽廃を嘆くくだりが続く。社会の自浄作用として善導を期待されている人々がその体たらくだから、行政が乗り出すのもしょうがないじゃん、というロジック構成だ。 この種の年配者の発言には、条例の内容などを早とちりするものが多いが、この投書は立法の内容を基的に正確におさえ、性的刺戟など

    東京都の青少年条例について思う - 紙屋研究所
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