新たな火山島の出現は、島を知り地球を知る研究材料の宝庫。できたての島でなくては見ることのできない事象や、そこから伝わってくる地球のダイナミズムがあります。そして、地球に生まれた島は、どのような生涯をたどるのか、新たな疑問や期待も感じさせられます。 今まさに活動中の西之島をはじめ、多くの島の上陸調査も行ってきた著者が、国内外の特徴的な島について噴火や成長の過程での地質現象を詳しく解説した書籍『島はどうしてできるのか』が、大きな注目を集めています。 本記事では、実際に現場を見てきた著者ならではの、体験や研究結果をご紹介していきます。今回は、空、そして海から見た、西之島での「新火山島の誕生」と、さまざまな研究アプローチについて解説します。 ※この記事は、『島はどうしてできるのか』の内容を再構成・再編集してお届けします。 機内にも響く爆発の振動 本土から西之島へはひとっ飛びで行けるわけではない。途
![爆発による衝撃が機内にまで響く…目のあたりにした「火山島の誕生」という驚愕の出来事(前野 深)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/da8367596bc8937658984ff2f92af9c7b0409b9d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fb%2F3%2F1200m%2Fimg_b3d978ff82069177d08c101f2396b17f388135.jpg)