口にくわえるだけでブラシが自動的に動き、歯を磨ける全自動タイプの歯ブラシを早稲田大などのチームが世界で初めて開発した。自力で歯磨きができない高齢者の自立や、介護の軽減に役立つという。米国で日本時間9日に開幕する家電見本市で発表する。 開発した歯ブラシは手のひらに載るサイズの小型装置に、マウスピースのような形のブラシを付けて使う。口にくわえて電源を入れると、内蔵モーターでブラシが上下左右に動き、歯を磨ける。 歯の裏側や奥歯のかみ合わせ部分も磨くことができ、手で磨くのと同等の効果があるという。複数の歯を同時に磨くため、所要時間は30秒程度で済む。電源は充電池を使用する。 早大の石井裕之准教授(ロボット工学)と、大学院生が起業した企業が共同開発した。来年度中に数万円程度で試験販売を開始する。ブラシは口の大きさに応じて数種類を用意する。 自力で歯を磨けない高齢者や障害者のほか、手を使わずに済むため