アグロフォレストリー (英語:Agroforestry) とは、樹木を植栽し、樹間で家畜・農作物を飼育・栽培する農林業である。「アグロフォレストリー」と言う用語は、1970年代中期のカナダ国際開発研究センターの林学者ベネらが主導する思想的研究の中で誕生した[1]。農林複合経営(のうりんふくごうけいえい)、混農林業(こんのうりんぎょう)、森林農業(しんりんのうぎょう)ともいう。アグロフォレストリーは、組み合わせる樹木や家畜・農作物が地域によって異なるため、地域ごとに様々な形態をとりうる。 樹木は、材木や果実の供給だけではなく、生態系サービスを供給する面においても重要である。農業開発や他の土地開発によって環境破壊が起こされることがあるが、それらと比較するとアグロフォレストリーでは、より持続的な土地利用(土壌流出の防止・家畜排泄物の土壌への還元など)や生物多様性の保持などが可能となる。過去30年