特定の地域内に限って通常のお金と同じように使うことができる「地域通貨」。地域の経済やコミュニティーの活性化を期待して全国各地で導入されている。長崎県の壱岐島や五島列島といった離島の自治体が連携し、スマートフォンや携帯電話を使った電子地域通貨「しまとく通貨」の運用をスタートさせた。金券での発行よりも管理が楽で、運営コストが大幅に軽減できるほか、地域経済の活性化に向けて電子化ならではの新しい可能性も生まれているという。ITを活用した金融サービス「FinTech」を活用した地方創生の代表例として注目を集めている。 閑散期限定、スマホにスタンプをポンで決済 福岡市の北西約80キロの玄界灘に浮かぶ壱岐島は、古代から大陸と日本を結ぶ交通の要衝として長い歴史が刻んできた島だ。『古事記』の国生み神話で誕生した島の一つであり、「邪馬台国」の存在を記した中国の歴史書『魏志倭人伝』にも登場する。島内には、そんな
![長崎発 「FinTech」は離島活性化の起爆剤となるのか 電子化された地域通貨「しまとく通貨」の挑戦](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b1b721994cb8734c8cbd38356dabca9e4ef07951/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwisdom.nec.com%2Fja%2Flocal%2F2017053101%2Fimages%2Fog_image.jpg)