4-4-2の右サイドハーフは基本的にはMFだ。中盤選手に分類されるが、FW色が少々濃くても布陣のバランスが大きく崩れることはない。4-2-4に近い4-4-2も世の中には普通に存在する。 Jリーグの開幕週で川崎フロンターレと対戦し、0-0で引き分けたFC東京。その4-4-2のサイドハーフは文字通り中盤的だった。試合を押し気味に進めたのは川崎F。支配率で大きく上回った川崎Fに対しFC東京が引き気味に構え、カウンターで対抗したこともサイドハーフがFW的に見えなかった理由だろう。 それは、FC東京の右サイドハーフとして78分間プレーした久保建英に対する印象そのものになる。 FC東京の長谷川健太監督は試合後の会見で、17歳の彼をこう評した。 「風下の前半、ボールが落ち着かず、タメを作らないと攻撃の時間が作れない状況の中、(久保)建英が時間を作ってくれたことで、相手の川崎に嫌な攻撃を仕掛けることができ