ネットで話題騒然となっている、「さくらんぼ小学校事件」をご存知だろうか。事件といっても、小学生が被害に遭ったりしているわけではなく、開校予定の小学校の校名と、同人18禁美少女ゲームソフト制作サークルの名前とがかぶったことから発生している騒動である。 「果樹王国」を自称する、山形県東根市。 現在の国産桜桃の主要品種である「佐藤錦」がこの地で生まれ、また桜桃の生産量が全国1位であるため、「さくらんぼ」が市のシンボルである。市内に開業した新幹線の駅は「さくらんぼ東根」と命名され、市の図書館は「さくらんぼ図書館」、開催されるマラソン大会も「さくらんぼマラソン大会」と、さくらんぼという名産品にかなりこだわっている様子。市内の農家の暮らしを支える特産品を、ここぞとばかりにPRしている。スタジアムなどの公共施設の命名権が高値で売買されていることも勘案すれば、大きな経済効果があるものとみることができる。