プーチン大統領は18日、モスクワのルジ二キ競技場でウクライナのクリミア半島併合8年目の関連イベントに参加し、集まった国民の前でウクライナへのロシア軍の侵攻を「軍事作戦」と呼び、ウクライナ内の親ロシア系住民をジェノサイド(集団虐殺)から解放するためだと説明し、新約聖書「ヨハネによる福音書」第15章13節から、「人がその友のために自分の命を捨てること、これよりも大きな愛はない」という聖句を引用したという。 プーチン大統領は先月24日、ロシア軍のウクライナ侵攻を表明したが、その際「ウクライナはファシストによって支配され、ネオナチが彷徨している。ウクライナ東部の親ロ派が住むドネツクとルガンスク両“人民共和国”ではナチスたちによるジェノサイドが行われているから、ロシア軍を派遣して救済しなければならない」と述べている。プーチン氏にとって、ウクライナ侵攻は「ウクライナの非武装化と非ナチ化」を意味していた