原発の未来は暗い! 元IEA事務局長、田中伸男氏のリアルなエネルギー現状認識! 笹川平和財団の現会長をつとめる田中伸男氏は、旧通産省出身の官僚で、2007年から2011年まで、国際エネルギー国際機関(IEA)事務局長をつとめた。さらに原発メーカーなどでつくる日本原子力産業協会理事をつとめるなど、「原子力ムラ」の有力なリーダーの一人である。 田中氏はこの論文を、2017年にIEAが発表した「世界エネルギー見通し2017」を踏まえて、4つのエネルギー革命が世界で起きている、という現状認識から書き起こしている。 第一のエネルギー革命が北米のシェール革命、第二がソーラー革命、第三が中国の緑色革命(石炭から天然ガスへエネルギー転換を行い北京の空は真っ青になったということから)、そして第四が、電化革命である。 この4つのエネルギー革命に関する田中氏の記述で、注目すべきは、米国のシェール革命を除けば、残