ブックマーク / realsound.jp (8)

  • 『ガルクラ』『ヨルクラ』『数エール』『ぼざろ』 表現者の苦悩を描くアニメが大ブームに

    絵を描くこと。アニメーションを作ること。歌を唄うこと。音楽を奏でること。世の中にはさまざまな表現があって、大勢の表現者たちが挑んでは作品を生み出し、受け取る人たちに感動を与えている。そうした循環から浮かぶのが、何のために表現を続けているのかという問いだ。褒められたいから? 誰かを喜ばせたいから? 表現したいからといった衝動も含まれるその答えについて、考えるきっかけをくれるアニメが今、劇場やテレビに幾つも登場して、クリエイティブな活動に関心を持つ人たちに強い刺激を与えている。 絵を描くことに自信を失っていた少女と、アイドルを辞めた少女が出会う『夜のクラゲは泳げない』。父親から逃げるように上京して来た少女が、ロックバンドを組んで歌い始める『ガールズバンドクライ』。MVを作り始めた少年が、路上で耳にした女性シンガーの歌に感動してMVを作りたいと申し出る『数分間のエールを』。どれも、何かを表現しよ

    『ガルクラ』『ヨルクラ』『数エール』『ぼざろ』 表現者の苦悩を描くアニメが大ブームに
    tach
    tach 2024/06/22
    これ系のアニメはとても好きだ。要するに「表現者の苦悩」系ね。特に『ガールズバンドクライ』が好き。
  • 『バービー』は娯楽大作かつ現代を代表する圧倒的な映画に 作品に込められた強度と信念

    映画『バービー』と『Oppenheimer(原題)』を同日に観るというネットミーム「バーベンハイマー」がアメリカで流行し、国の『バービー』SNS公式アカウントが核兵器が使用されたビジュアルを面白がるような非公式ポスターに賛意を示してしまった件が、日国内で小さくない物議を醸すこととなった。これは唯一の戦争被ばく国である日で作品を楽しみにしていて、核兵器の被害にも心を痛める観客たちにとって、残念なことだったといえるだろう。 作品の製作者たちは宣伝の過失には直接関係がなく、ワーナー・ブラザースが現時点でメディアを通じて謝罪し、幹部が来日して謝罪するという対応をとったとはいえ、この件でストレスを感じたり対応に不信感を覚えた観客が鑑賞しない選択をとることは、もちろん尊重されるべきだ。その上で主張したいのは、作『バービー』が、娯楽大作として公開されながら、現代を代表する圧倒的な映画だったという

    『バービー』は娯楽大作かつ現代を代表する圧倒的な映画に 作品に込められた強度と信念
    tach
    tach 2023/08/19
    参考。
  • 村上春樹新刊にみる書店の格差問題 首都圏「山積み」地方は「5冊届いてびっくり」

    東京の大型書店は村上春樹フィーバー! 村上春樹の最新長編小説『街とその不確かな壁』(新潮社刊)が、4月13日に発売された。紀伊國屋書店新宿店では、午前0時の発売解禁に合わせてカウントダウン形式で祝福するイベントを実施。会場を訪れた多くのファンが買い求め、発売を祝った。店のシャッターが開くと、うずたかく積まれたにファンから歓声が上がり、マスコミも駆けつけてお祭り騒ぎの様相を呈していた。 首都圏の書店では、まさに村上春樹フィーバーである。新宿の紀伊國屋書店新宿店はイベント開催後、朝7時から早朝販売を開始。がうずたかく積み上げられ、通勤、通学途中のサラリーマンが競うように買い求めていた。 対して、地方の個人経営の書店はどうか。以前にリアルサウンドブックで取材を行った、人口約1万4千人の秋田県羽後町の農村地帯に唯一残る書店、「ミケーネ」の阿部久夫店長に13日、話を聞いた。 「ミケーネ」の阿

    村上春樹新刊にみる書店の格差問題 首都圏「山積み」地方は「5冊届いてびっくり」
    tach
    tach 2023/05/01
    書店の衰退は本を読まない消費者が悪いようなトーンで語られることが多いが一番の問題は自在に仕入れて自由な店作りをする事を許さないような今の流通制度。こんなに制約が多くては魅力的な店舗作りなんか不可能
  • 人間の実存を描く傑作ーー社会学者・宮台真司が読み解く『ベルセルク』

    世界中で愛読されるダークファンタジーの傑作漫画『ベルセルク』。作者の三浦建太郎が2021年5月6日逝去したことで未完となっていたが、かつて三浦を支えた「スタジオ我画」の作画スタッフと、三浦の盟友・森恒二の監修によって、2022年6月24日より連載が再開したことでも話題となっている。 後世に何を伝えたのか? 9人の論者が独自の視点から『ベルセルク』の魅力を読み解い た格評論集『ベルセルク精読』が、8月12日に株式会社blueprintより刊行される。 社会学者・宮台真司は、同作を「最終的帰結がすべて決まっていることを自覚する人々が、どう生き得るか」を描いた類まれな傑作と評す。今回は一部内容を抜粋してお届けする。(編集部) 宇宙が終わることは決まっている どんな理想的な生き方をしても、どんな理想的な社会を作っても、世界は必ず終わる。そのことは20世紀を通じて科学者の間で完全な合意事項になった

    人間の実存を描く傑作ーー社会学者・宮台真司が読み解く『ベルセルク』
    tach
    tach 2022/08/05
    「社会という荒野を仲間と生きる」というのは文明無き土人の生き方。違和感を覚えていたのだが宮台真司は今文明が終わりつつあると見てるのだな。小室直樹の晩年の絶望はその弟子宮台にも暗い影を投げかけている。
  • 『閃光のハサウェイ』に刻まれたシリーズの魅力 正義の味方ではない主人公に託されたもの

    大河ドラマであり、SFであり、戦争作品であり、人間ドラマであるガンダムシリーズは、日のアニメ作品の中でも特異なポジションにある。富野由悠季監督が1作目を手がけた後、多くの作り手の元でさまざまなアプローチが試みられ、40年以上の歳月にわたり愛され続けてきた。そして現在、富野監督によって生まれ、新たな作り手に受け継がれた『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』が、大ヒットを記録している。この記事ではガンダムシリーズの魅力と、作がどのようにそれを受け継いでいったのか、考えてみたい。 『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』は『機動戦士ガンダム』の生みの親である富野由悠季監督が、1989年から90年に発表した同名小説を基にした作品だ。ガンダムファンには特に人気が高く、30年の時を経て待望の映像化ということもあって、高い注目度を集めていた。作は3部作構成の1作目、また劇場でのBD販売などもある中で

    『閃光のハサウェイ』に刻まれたシリーズの魅力 正義の味方ではない主人公に託されたもの
    tach
    tach 2021/07/07
    「ハサウェイってどんな話なの?」と家族に聞かれたので「ブライトの息子がテロリストになる話だ」と説明したらバカウケしていた。実はエヴァよりハサウェイが見たい。コロナが怖くて映画館に行けないのだけど…
  • よしながふみ『大奥』いよいよ最終巻へ 男女逆転の大河ロマンはどう着地する?

    『大奥(1)』 読者に衝撃を与えた男女逆転『大奥』がとうとう完結する。2004年の連載から最終巻直前まで特徴を振り返ると共に、終盤〜最終巻の見どころを探っていきたい。 『大奥』は、「赤面疱瘡(あかづらほうそう)」という奇病の蔓延から始まる。この病は若い男性、時には青年期以降の男性にも感染し、死をもたらす。赤面疱瘡によって男性人口は大幅に激減し、とうとう三代将軍徳川家光も死んでしまった。 史実では、家光は46歳で亡くなっているが、作ではそれよりも早い段階で命を落としている。家光の治世は、戦国時代からさほど離れていない。 家光の乳母・春日局は死と隣り合わせの戦国時代を生き抜いた女傑である。世継ぎのいない家光の死が公になれば、徳川幕府は途絶え、再び争いが絶えない世の中になってしまう。 また春日局は、家光が街で女性を襲い妊娠させ、娘が生まれたことを知っていた。彼女はその娘を徳川家光の傀儡にするこ

    よしながふみ『大奥』いよいよ最終巻へ 男女逆転の大河ロマンはどう着地する?
    tach
    tach 2021/01/29
    ふと気がつけば『大奥』の連載は16年も続いているのか。物語は中だるみすることなくずっと高いテンションを維持したまま。既に10年前に海外でティプトリー賞を受賞済み。もっと高く評価されていいと思う作品
  • ゆっきゅんの『チワワちゃん』評:“たくさんのひとり”と見つめたい、僕らの映画

    “エイガサントラー”を自称する、架空の映画のサウンドトラックを歌う男女2人組ユニット「電影と少年CQ」。メンバーの1人であるゆっきゅんは、新世代のポップアイコンとして、ライブ、執筆、演技などさまざまな表現活動を行っている。岡崎京子の伝説的コミック『チワワちゃん』のファンを公言する彼は、門脇麦×吉田詩織による実写映画をどう観たか。(編集部) ゆっきゅん(c)Ayano Sudo チワワちゃんのことを知ってるし、ミキのことはいつも見てる。吉田くんは知り合いだし、ユミちゃんと会うと何でも話してしまう。友達とかは少ない方だと思うけど、この人たちのことずっと知ってたよって思った。他人とか、自分とかがいた。 『チワワちゃん』を見てまずアガるのはその同時代性だろう。大音量のクラブミュージックに極彩色の照明と美術、登場人物同士が撮影する映像、チワワが有名になるきっかけを作ったInstagramとか。短いカ

    ゆっきゅんの『チワワちゃん』評:“たくさんのひとり”と見つめたい、僕らの映画
    tach
    tach 2019/02/11
    映画「チワワちゃん」評。「原作がそうだったように、この映画は決して古臭くはならず、普遍性を持って未来にはまた別の輝きを得るものになっている」やっぱり見ておこうかな…今週で都内の上映終わりそうだし
  • 宮台真司の『シン・ゴジラ』評:同映画に勇気づけられる左右の愚昧さと、「破壊の享楽」の不完全性

    「行政官僚制の日常」と「破壊の享楽」 『シン・ゴジラ』(7月29日公開/庵野秀明監督)は想像外に興味深い映画でした。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』(2012年)以降の庵野秀明監督の不発ぶりに加え、特撮監督が『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』(2015年)で味噌をつけた樋口真嗣氏なのもあって、期待水準を高く設定していなかったこともあるかもしれませんが、間違いなくエキサイティングでした。 作は従来のシリーズと違って、ゴジラに主題的な重心がなく、かと言ってヒーローに焦点が当たる訳でもない。敢えて言えば「日の行政官僚制」が主人公で、そのパフォーマンスに焦点が当たります。その話は後で題にするとして、僕がこの作品を見る前に、どこに注目しようと思っていたのかについて話しましょう。キーワードは「破壊の享楽」になります。 この夏休み、僕の3人の子供たちは、AppleTVで利用できる定額制

    宮台真司の『シン・ゴジラ』評:同映画に勇気づけられる左右の愚昧さと、「破壊の享楽」の不完全性
    tach
    tach 2016/08/30
    シン・ゴジラは「巨神兵東京に現る」(エヴァQのオマケに付いてたやつ)の焼き直しで元ネタを凌駕するものではない。「日本はまだやれる」は「ベタ」でなく「アイロニー」と捉えるべき
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