【二宮俊彦】行橋市今井の大国(だいこく)段ボール工業(寺沢一光社長)が独自開発した「キャットタワー」が、日本デザイン振興会のグッドデザイン賞に選ばれた。段ボールを素材にした猫の爪研ぎと遊び場を兼ねたユニークな商品で、創造性や機能性が高く評価された。 「キャットタワー スヌーズ」(1万円)は高さ90センチで、Sの字を描いたような縦長構造。リサイクル率95%以上で環境に優しい段ボール紙だけで出来ており、表面のザラザラで猫が爪を研ぐ。スヌーズは「居眠り」という意味。「猫がリラックスできる空間に」との思いを込めた。 同社は3年半前に、コンピューターを使った裁断機を導入。最大で2メートル×4メートルの段ボール紙を思いのままの形に切り取ることができる。キャットタワーは厚さ約8ミリの段ボール紙を幾重にも貼り合わせたもので、丈夫で軽いのが特徴。最大20キロの重みにも耐えられるという。実際に猫が試し、飼い主