食後血糖値との関係で、学校給食や食育の場面で従来奨励されてきた「三角食べ」の食事法が揺らいできている。食後血糖値を上げないために、最初に野菜から食べ始め、最後に炭水化物を食べる順番を重視した食べ方が人気となり、小中学校の給食でも「三角食べ」を積極的に指導していない学校も出てきた。 【こちらも】よく噛んで食べると、食後のエネルギー消費量が増加する―ダイエット法の開発に期待=東工大・林直亨氏ら また仕事を持つ主婦や個食の増加で、調理の簡便化が進み、1皿完結型メニュー(主食・主菜・副菜が1皿で提供されるメニュー)が多く食卓に上ることによって、「三角食べ」が出来ないことも後押ししている。 ■「三角食べ」と「ばっかり食べ」 1970年代から学校給食において「三角食べ」の指導が行われ、パンやご飯などの主食からおかずへ、そして飲みもの・汁物へいう順番で繰り返し食べていくもので、自然と日本の伝統的な食べ方