18年前の平成13年9月1日の未明、東京 新宿区歌舞伎町にあった雑居ビルで火災が起き、3階のマージャンゲーム店や4階の飲食店にいた客や従業員、合わせて44人が亡くなりました。 群馬県館林市の加藤君江さん(66)は息子の真也さん(当時26歳)を亡くしました。東京でシステムエンジニアをしていた真也さんは4階の飲食店を訪れた際に火災に巻き込まれました。 リーダーシップがあり、いつも友達に囲まれていたという真也さん。経験を積んだのち、地元の群馬県で起業することが目標でした。 加藤さんはニュースで火災を知った直後、当時、新宿に住んでいた真也さんの家に電話しましたが、つながらず、「真ちゃん、大丈夫?」と留守番電話にメッセージを残しました。 その後、警視庁から真也さんが亡くなったという連絡を受けて、部屋を整理しに行った際、留守番電話に吹き込んだメッセージが残されていて、涙がとまらなかったといいます。