木工製品の開発や木材を使った教育活動を展開している団体「秋田木育プロジェクト」(秋田市)が、秋田杉の間伐材を使ったスマートフォン(高機能携帯電話)向けスピーカー「ディクショナリー・ホーン」を開発した。 電気的に音を増幅するのではなく、スピーカーの小さな音を反響・共鳴させる仕組み。美しい木目と辞書のような形が特徴だ。 製品は縦18センチ、横14センチ、厚さ8センチで、漫画本5冊を重ねたほどの大きさ。丸太から切り出した「無垢(むく)材」を使い、秋田杉特有の赤みを帯びた色合いが美しい。 厚さ約5ミリの“表紙”を開いてスマートフォンをセットすると、箱の内部で音声が響き、シャカシャカとした雑音は和らぐという。箱にスマートフォンを置くだけという手軽さが魅力だ。 製品の広報を担当するウェブデザイン会社「フォチューナ」の八木沢栄治社長(34)は「間伐材を使うことで秋田杉を有効活用でき、二酸化炭素排出量の削