オウム真理教による地下鉄サリン事件で警視庁に殺人容疑などで逮捕された高橋克也容疑者(54)。「オウム最後の手配犯」の逃走劇が思いがけない波紋を広げている。潜伏先から発見された「呪術本」の注目度が急上昇しているのだ。書店には問い合わせが殺到し品切れが続出。有名格闘家も愛読したというその中身は-。 東京大田区蒲田の漫画喫茶で17年におよぶ逃走に終止符を打った高橋容疑者。今月4日、潜伏先の建設会社(川崎市)の社員寮から姿を消し、15日に捕まるまで、1000万円の懸賞金がかかっていたこともあって世間の高い関心を集めた。それと同時に話題になったのが、同容疑者が潜伏先に忘れ形見のように残していった「呪術本」だ。 捜査関係者によると、タイトルは『呪術の体験』と『呪術と夢見』(ともに二見書房)で、同容疑者の逃亡の間、テレビのワイドショーなどで高橋容疑者が読んだ本として紹介され、書店に注文が相次ぐように